国際線特典航空券は往復が原則
ANAのマイルを貯めて特典航空券に交換する時、国内線特典航空券は片道でも交換する事ができますが、国際線特典航空券は片道での利用ができません。
往復の特典航空券を予約して帰りの便は搭乗しないと言う使い方はできるのですが、何とも不経済ですし、必要なマイル数はあくまで往復のマイル数が基準となります。
なので国際線特典航空券の利用については、日本から目的地にいってそのまま日本 に戻ってくると言うルートを考える方が多いと思います。
成田からロスアンゼルスに行って、成田に帰ってくると言ったルートですね。
実は違う都市を使ってもよい
ところがANAの国際線特典航空券のルールでは、同じエリア内であれば行き(往路)の到着地と帰り(復路)の出発地が異なっていても大丈夫と言う事になっています。
エリアも3つに区分されているだけで各エリアの範囲が広く、このルールを活用する事で自由度の高い旅行を組み立てる事ができます。
エリア区分
ここで言うエリア区分とは、必要なマイル数を決める時に使うゾーン(ZONE)の区分とは全く別の物になります。
ゾーンの設定が10地区に分かれているのに対し、エリア区分は3つの区分しか無くかなり広範な範囲と なります。
2020年1月現在のエリア区分は
●エリア1 北米、ハワイなど
●エリア2 欧州、中東、アフリカ、ロシア(ウラル山脈以西)など
●エリア3 日本、韓国、中国、東南アジア、南アジア、南西太平洋、ロシア(ウラル 山脈以東)など
となっています。
同じエリアであれば行きの到着地と帰りの出発地が違っていても問題無い事になります。
アメリカ
これによって、日本からニューヨークに行って帰りはロスアンゼルスから帰ってくると言った行程も組める事になります。
ANAのエコノミークラスであれば
●ローシーズン 40,000マイル
●レギュラー 50,000マイル
●ハイシーズン 55,000マイル
で特典航空券に交換する事ができます。
但しニューヨークからロスアンゼルスまでの移動については自分で考える必要はあります。
ヨーロッパの場合
ヨーロッパはこのルールの恩恵が大きい地域と言えます。
ロンドン-パリと言った旅行や、欧州周遊型の旅行が容易にできるので、到着地と「帰りの出発地を変えられた方が断然多くの場所を回りやすくなります。
ANAのエコノミークラスであれば
●ローシーズン 45,000マイル
●レギュラー 55,000マイル
●ハイシーズン 60,000マイル
で特典航空券に交換する事ができます。
ヨーロッパには多くの国があり、各国間の交通手段も発達しています。
ヨーロッパには「ユーレイルパス」と言う欧州外からの旅行者向の鉄道パスがあります。 ユーレイスパスにはさまざまな種類のパスがありますが、最大で31カ国の鉄道が乗り放題になります。
ユーレイルパスには欧州人気都市のシティカードやアトラクション、ホテルなどの割引特典や無料特典も付いてきます。
クルーズ旅行も楽しい
クルーズ旅行もルールの恩恵を受けやすい旅行の1つと言えます。
海外には豪華で格安なクルーズ旅行が無数に存在しています。
日本にいるとか豪華客船のクルーズ旅行はとてつもなくお金が掛かるイメージがありますが、実際には拍子抜けするほどに安い価格で出されているものが殆どです。
正直な所、東京で大手ビジネスホテルに連泊するのと費用は変わらないか安いくらいです。
クルーズ旅行は移動に加えて宿泊も食事も含まれます。
出港地と到着地が異なっていてもANAのマイルで対応できれば、もう笑えるくらいの費用で豪華クルーズ旅行に出発できるはずです。
東南アジア旅行
東南アジアも多くの国が集中している地域なので周遊型の旅行が楽しめます。
但し欧州とは違って国境が明確に存在し各国に入出国管理があるので難易度は少し上がります。
飛行機で移動するのも良いですし、場所によっては鉄道と言う手段もあります。
あるいは東南アジアは長距離バスが発達している国が多いので、思いきってバスで国境を超えると言うのも面白いですよ。
カンボジアの首都プノンペンからベトナム・ホーチミンまで高速バスなら10~15ドル程度で移動できます。
因みに同じルートを船で移動する事も可能です。
プノンペンもホーチミンもANAの路線が就航していますから非常にやりやすいですね。 ANAのエコノミークラスであれば
●ローシーズン 30,000マイル
●レギュラー 35,000マイル
●ハイシーズン 38,000マイル
で特典航空券に交換する事ができます。
豪華旅行に格上げ!?
100000マイル倶楽部ならではのマイルがたっぷりある状況でれば面白い旅行も組めそうです。
同じ旅程でANAのビジネスクラスだと
●ローシーズン 55,000マイル
●レギュラー 60,000マイル
●ハイシーズン 63,000マイル
になります。
ビジネスクラスでプノンペンに行き、15ドルのバスでホーチミンに向かい、ビジネスクラスで東京に帰ってくると言うのはどうでしょう。
ホテル代はラッフルズの様な高級ホテルで無ければ1泊1万円でも相当に良い宿が探せます。
空港ラウンジと機内食のグレードは格段に上がりますので、前後の食費も不要になります。
後はお金を掛けたい所に予算を集中させれば、お金の使い方にメリハリが付いて非常に面白いプランが作れるのではないでしょうか。
帰りは大阪や福岡でもOK
ANAの国際線特典航空券は出発が成田空港で帰りが羽田空港と言う使い方もできます。
それだけでは無く、同一国内であれば離れた都市であっても問題なく利用できます。
例えば羽田空港から出発で最後は関西空港や札幌の千歳空港に戻ってくると言う事でも問題ありません。
海外のお土産を持って実家に直行なんて使い方もできるかも知れませんね。
まとめ
マイルを利用した海外旅行について提案させて頂きました。
もちろん同じ都市の往復でも構わないのですが、行きの到着地と帰りの出発地を変える事ができると言うルールを知っているだけでマイルの利用方法が拡がるかも知れません。
マイルに制限されるのではなく、できる限り自分に行きたい旅行に利用して行きたいですよね。
どうか上手にマイルを貯めて上手に利用して下さい。
皆さんの生活を豊かにする事に少しでもお役に立てれば嬉しいです
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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