プレミアム・ポイント
ANAの上級会員、プレミアムメンバーのステイタスは1年間(1/1~12/31)のANAグループやスターアライアンス加盟航空会社への搭乗実績によって決まります。
搭乗実績はマイル数ではなく、マイルとは別に計算される「プレミアムポイント」と呼ばれるポイントの獲得実績によって決まります。
今回はこのプレミアムポイントの計算について説明します。
無駄に記事を読ませてしまっては申し訳ないので最初に言ってしまいますが、具体的な路線と航空券の種類が既に決まっていてプレミアムポイントを調べたい時は、ANAの公式サイトにプレミアムポイント・シミュレーションのページがあるのでここで計算できます。
対象となる搭乗
プレミアムポイントが獲得できるのは、
国内線
●ANA便
●ANAウイングス運航便
●ANA便名のコードシェア便※
※日本国内のコードシェア便は、ANA便名で予約搭乗した場合のみ対象となります。
国際線
●ANAグループ(ANA・エアージャパン)運航便
●スター アライアンス加盟航空会社運航便
●スターアライアンスコネクティングパートナー運航便
以上の便となっています。
但しスター アライアンスに加盟していない航空会社が運航するコードシェア便の場合、搭乗便名が対象の航空会社便名であってもプレミアムポイントの対象外になります。
スターアライアンスの加盟航空会社が非加盟の航空会社と提携して、提携先の航空会社が運行するコードシェア便がこれに該当します。
判断が難しい所ですが気をつけたい所です。
スターアライアンス
スターアライアンスはANAが加盟している国際航空連合です。
JALが加盟しているワン・ワールドと並んで2大アライアンスと言われています。
あるいはスカイ・チームと併せて3大アライアンスと呼ばれる事もあります。
スターアライアンスの加盟航空会社は
ANA | コパ航空 | 南アフリカ航空 |
エーゲ航空 | クロアチア航空 | スイスインターナショナル |
エアカナダ | エ ジプト航空 | STAPポルトガル航空 |
中国国際航空 | エチオピア航空 | タイ国際航空 |
エアインディア | エバー航空 | ターキッシュ エアラインズ |
ニュージーランド航空 | LOTポーランド航空 | ユナイテッド航空 |
アシアナ航空 | ルフトハンザドイツ航空 | シンガポール航空 |
オーストリア航空 | スカンジナビア航空 | ブリュッセル航空 |
アビアンカ航空 | シンセン航空 |
となっています(2020.01.現在)。
これとは別にスター アライアンス・コネクティングパートナーと言う対象もあって
●吉祥航空
が対象となっています。
プレミアムポイントの計算方法
ANAのプレミアムポイントは以下の要素によってポイント数が計算されます。
●区間基本マイレージ
●予約クラス
●運賃種別ごとの積算率
●路線倍率
●搭乗ポイント
以上の要素を使って
(基本マイル) ×(積算率)×(路線倍率)+(搭乗ポイント)
と言う計算方法で算出されます。
区間基本マイレージ
搭乗区間毎に定められたマイル数の事で、マイレージ・プラグラムで使っている基本マイルと同じです。
予約クラス
航空券の予約クラス・運賃種別によって倍率が変わります。
大まかに言うと、国内線は
積算率 | 運賃 |
150% | プレミアムシートの通常運賃 |
125% | プレミアムシートの割引運賃(ANA VALUE PREMIUM 3、28、プレミアム株主優待など) |
100% | エコノミー席の通常運賃(ANA FLEX、ビジネスきっぷなど) |
75% | エコノミー席の割引運賃(ANA VARUE、株主優待、いっしょにマイル割引など) |
50% | 団体旅行などの包括旅行割引運賃やスマート割引など |
となっています。
ANA国内線プレミアムクラスの利用時にはマイルが50%アップされますが、これはそのままプレミアムポイントの積算対象になります。
国際線はチケット種別によって、
150% 予約クラス F/A
100% 予約クラス Y/B/M
75% 予約クラス U/H/Q
50% 予約クラス V/W/S
30% 予約クラス L/K
と設定されています。
路線倍率
単純な搭乗距離だけだと国内線や近距離の利用者が圧倒的に不利になってしまう為
その差を調整する倍率です。
●国内線 2,0倍
●国際線の内ANAグループが運航する日本発着のアジア、オセアニア、ウラジオストク便
1.5倍
●国際線(その他) 1.0倍
搭乗ポイント
搭乗ポイントは搭乗クラスや運賃によって貰えるボーナス・ポイントです。
国内線
となっています。
ANA国内線の運賃設定は非常に細かくなっていますので、最新の正確な情報は公式サイトで確認願います。
国際線
国際線の航空券には予約クラスと言うアルファベットで区分けされたチケット区分があり、搭乗ポイントもアルファベット(予約クラス)によって決められています。
国際線 ANAグループ運航便
東京一福岡で計算
東京から福岡へ普通料金(ANA FLEX)で往復するケースで検証してみます。
東京から福岡への区間基本マイルは567マイルとなっています。
普通料金(ANA FLEX)は積算率が100%となっています。
路線倍率は国内線なので2.0倍です。
搭乗ポイントは普通料金(ANA FLEX)だと400ポイント貰えます。
従ってプレミアムポイントは
567×100%×2.0+400=1,534ポイント
往復だとこの倍で3,068ポイントと言う事になります。
但し早期割引となるANA SUPER VALUE 21~75の様な安いチケットを利用するケースも 多いと思います。
この場合は積算率が75%、搭乗ポイントが0ポイントとなるので
567×75%×2.0+0=850ポイント
往復で1,700ポイントとなります。
東京から国内線主要都市へ行く場合のプレミアムポイントはこの様になります。
大阪 | 福岡 | 沖縄 | 石垣 | |
プレミアム | 1,240 | 2,101 | 3,352 | 4,072 |
ANA FLEX | 960 | 1,534 | 2,368 | 2,848 |
株主優待 | 820 | 1,250 | 1,876 | 2,236 |
VALUE21~75 | 420 | 850 | 1,476 | 1,836 |
包括 | 280 | 567 | 984 | 1,224 |
まとめ
ANAのプレミアムポイントはプレミアム・メンバーの対象かどうか、またそのグレードを決める為のポイントです。
従ってANAのプレミアムメンバーになる事に興味の無い人にとっては実質的に余り意味を持たないプログラムとも言えます。
反対にもしプレミアムメンバーの資格獲得を考えているのであれば、しっかり意識して貯めて行く必要があります。
プレミアム・ポイントはやり方によって獲得数に大きな差がでるからです。
獲得方法をよく知って戦略的に進める事で格段に効率良く貯めて行く事ができるのです。
効率良く貯めて上級会員プレミアム・メンバーの座を射止めて下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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