日本からフランスへの渡航には実は入国制限無し!?予想以上に変化は早いです。

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海外旅行

まだ海外旅行どころではないけれど…

日本では新型コロナ感染の再拡大が懸念され、夏休みの帰省や国内旅行でさえ控える人が大勢出ています。
正直なところ、今は気軽に海外旅行などに行ける状況とは言えません。
直ぐにでも海外旅行に!などと薦めるのも適当とは思えません。
但し、事態を正しく判断するためにも、海外の国々が新型コロナウイルスやその中での旅行や渡航に対してどの様な姿勢を見せているかを知っておくのは大切です。
例えば日本でも旅行先として人気の高いフランスでは、とっくに日本からの渡航者の入国制限を解除してしまっています。
現地での2週間の待機要請などもありません。
フランスでも現在は感染再拡大の懸念が出ているため、今後の政府の対応がどうなるかは不透明ですが、どうやら海外では、既に日本の人が思っているよりも色々なことが動き出しているようです。

フランス共和国

フランスは西ヨーロッパの中心に位置する、欧州連合(EU)を代表する国の1つです。
首都パリを筆頭に文化遺産、歴史遺産など観光資源が全国に渡って充実しており、外国人観光客が世界一多い観光大国でもあります。
一方で国民総生産(GDP)世界第6位の座にある経済大国でもあり、更には欧州屈指の農業国という側面も持っています。

■国名 フランス共和国
■表記 French Republic
■首都 パリ
■人口 6,472.5万人(22位)*
■面積 54万4,000平方km
■GDP 2兆7802億ドル(6位)**
■通貨 ユーロ(1EUR≒123.1円)***

*2018年度IMF発表データによる。
**2018年度IMF公開名目GDPデータによる。
***2020.7.24.EXCHANGE-RATES.ORGレート参照による。

日本からの入国制限を解除

フランス政府は2020年7月1日から、EU以外の日本を含む一部の国に対して入国制限を解除しています。
入国制限措置解除の対象国は以下の通りです。

●オーストラリア
●カナダ
●韓国
●ジョージア
●日本
●モンテネグロ
●モロッコ
●ニュージーランド
●ルワンダ
●セルビア
●タイ
●チュニジア
●ウルグアイ

対象国からの渡航者は7月1日よりフランス無制限で入国ができます。
この対象国は欧州連合(EU)によって選定されていますが、フランスに渡航する旅行者のみに適用されます。
例えば日本からドイツへの入国は8月10日時点では原則として認められていません。
対象国は新型コロナウイルスの動向を見ながら15日毎に見直され、改定されます。
対象国からフランスへの旅行者は、入国時に新型コロナウイルスの症状が無ければ、自主隔離措置の対象にはなりません。
但しフランスでの短期滞在ビザの発給は中止しています。
また長期滞在ビザは一部の対象者に限り発給されています。

EU内の移動には制限があります

また通常であれば、EU内では最初の国に入国してしまえば、シェンゲン協定の加盟国の域内を自由に行き来することができました。
EUの大半の国では、国境を気にせずに違う国に入ることが自由にできたのです。
現在では新型コロナウイルスの感染への対策から、各国で入国及び滞在の条件が異なっています。
そのため、フランスからの移動については事前の確認が必要です。
8月には英国もフランスからの入国者に2週間の待機要請を決定しました。

フランスの感染状況

フランスは3月~4月に掛けて新型コロナの感染者が爆発的に増加しました。
このためフランス政府はフランス全土でロックダウン(都市封鎖)を実施し、強力な感染封じ込めに乗り出します。
新規感染の減少もあって5月後半からは制限を徐々に緩和します。
外国人観光客の入国も段階的に認める措置を取るようになりました。
ただフランスでは、減少傾向に向かっていた新型コロナウイルスの新規感染者数が、8月に入って再び増加傾向に転じており、警戒感を強めています。
フランス保健省発表によると8月11日の新規感染者数は1,397人にのぼり、前日からほぼ倍に増えました。
フランス国内ではこれまでの死者が3万人を超えており、累計の感染者数も20万人近くと欧州では非常に感染者が多い国の1つです。

マスク着用の義務化も

フランスでは現在、公共交通機関や商店などの建物内ではマスクの着用が義務化されています。
パリセーヌ川沿いなど、自治体が屋外での着用を求めているケースもあります。
8月末にはコンサートやスポーツなど5,000人以上の規模のイベントも解禁される予定でしたが、ここに来ての感染数増加を受けて解禁延期となっています。

日本側の条件は厳しい

フランス側は日本からの渡航者の入国を認めてくれていますが、日本側の出国はまだ簡単ではありません。
外務省の感染症危険情報(2020年07月21日更新)では、レベル3=渡航中止勧告(感染症)が出ています。
また帰国時にも、2020年8月14日現在、日本に帰国する人は、自宅など指定する場所に14 日間待機することと、到着する空港や港から待機場所まで公共通機関を使用せずに移動することを求められています。
現時点ではフランスへの観光旅行はまだ現実的ではありません。

まとめ

海外旅行ができるようになったらフランスに行きたいと考えている人も多いと思います。
芸術の都・美食の街パリも魅力的ですし、マルセイユなど南部の地中海沿岸地域も素敵です。
内陸にも魅力ある街が目白押しです。
日本からフランスへの渡航は、現在はまだ現実的ではありませんが、フランス側が門を閉ざしていない以上、今後については期待が持てます。
フランスに制限無く入国できることを知らない方も多かったのでは無いでしょうか。
ワクチンや人々の意識など、超えなければいけないハードルはありますが、また自由に旅行に行けるようになって欲しいですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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