カタール航空が医療従事者に10万枚の無料航空券を進呈‼日本も対象でした‼

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海外旅行

航空会社の医療関係者支援

新型コロナウィルスの感染拡大がもっとも大きな影響を与えている業界の1つが航空業界であることは間違いないでしょう。
ANAJALなど日本国内の航空会社はもちろんですが、世界中の航空会社がかつて経験したことの無い程の急激な需要の低下に直面しました。
経営危機に陥った航空会社も多く、体力のある航空会社にしても軒並み厳しい経営状況に置かれていることは変わりません。
こうした中中東のカタール航空が、ちょっと想像を超えるくらいの規模の医療関係者支援キャンペーンを実施しました。
実はこの企画では日本の人も支援の対象になっていたのですが、最初のアナウンス時点では日本がまだ緊急事態宣言の最中で海外渡航の目途が全く立たない状況だったこともあり、記事を自粛していました。
ただその後事態がある程度落ち着き、国内の移動については自粛も解除になりました。
まだまだ注意を怠れない状況ではありますが、医療関係の方も一時よりは気持ちに余裕が持てるようになってきたと思うので、このタイミングで紹介することにします。

日本の航空会社も活動しています

厳しい状況下にあっても多くの航空会社が社会的意義のある活動を続けています。
日本でもANAグループの社員が医療防護服を縫製したり、JALグループの社員が空港近隣の農家を手伝うなど多くの活動をしています。
航空会社の社員が会社ぐるみでこうした活動をすることに否定的な意見も一部にあるようですが、少なくとも社会的な貢献をしている事実については評価するべきだと思います。

新たな支援をする余裕は無い中…

海外でも社会的な活動を続けている航空会社は少なくありません。
元々航空会社、特に各国でナショナルフラッグエアラインと位置づけられているような航空会社は社会的存在という意識が高く、日常的にさまざまな活動を実施しています。
但し新型コロナ問題で経営は厳しく、新たに活動をできる余力はどの航空会社にも殆ど残っていません。
ところがそうした中で、世界中の医療従事者の人を対象に圧倒的な規模の支援を表明したのが、今回取り上げたカタール航空だったのです。

カタール航空

カタール航空(Qatar Airways)は、中東・カタールの国営航空会社です。
首都ドーハのハマド国際空港を本拠地(ハブ空港)とし、世界の160以上の都市に就航しています。
近年、世界的にも急成長を遂げた航空会社として知られ、最新鋭の機材が多いことや質の良いサービスで高い評価を得ています。
日本航空(JAL)も加盟している国際航空連合ワンワールド・アライアンスの加盟航空会社でもあります。

■会社名称 カタール航空
英語表記 Qatar Airways
会社設立 1997年
ハブ空港 ハマド国際空港(ドーハ)

10万枚の無料航空券を進呈!?

そんなカタール航空の非常にスケールの大きな医療支援キャンペーンが報じられたのは2020年5月12日のことでした。
カタール航空が世界中の医療従事者に10万枚もの無料航空券を進呈するというのです。
カタール航空の発表によれば、世界中の医療従事者(医師や看護師、パラメディック、検査技師、薬剤師、臨床研究者本人と同行者1人)に対してカタール航空のエコノミークラス往復航空券を進呈し、好きな都市に行くことができるということです。
その際に進呈する無料航空券が10万枚となります。
医師だけではなく、看護師さんや薬剤師さんなども対象ということなので相当に対象は広くなりますよね。
同行者については医療従事者である必要はありません。
しかもそれだけでは無く、さらにカタールの首都ドーハにあるハマド国際空港内の免税店で35%の割引特典も提供するとされています。
無料航空券の特典を獲得するには、まずウェブサイト上の専用フォームから申し込みを行い、プロモーションコードを受け取ります。
次に取得したプロモーションコードを使ってカタール航空の飛行機を予約する必要があります。
特典航空券の予約期間は2020年7月31日までとなっていて、搭乗期間は2020年5月26日から2020年12月10日までとなっています。
搭乗の際には医療従事者であることを証明できる証明書やIDを携帯するよう求めています。
但しこれはあくまで対象者である証明の為で、業務上の搭乗である必要は無く、素敵な休暇として使って欲しいという方針が当初から明らかにされています。
尚、航空運賃とサーチャージは無料となりますが、諸税などは利用者の負担となります。

受付は既に終了

カタール航空の支援キャンペーンには215ヶ国の医療従事者の人達からたくさんの応募があり、6月20日時点でキャンペーンの受付は既に終了しています。
現在は10万枚の航空券を順次送付中ということなので、多くの医療従事者の方がこの恩恵を受けることは確かです。
カタール航空の就航する路線について、好きな路線を予約して乗ることができます。
例えば航空券が1万円と考えたとしても10億円相当の規模になります。
実際には1万円所では無いでしょうからやはり一大支援キャンペーンと言えますね。

日本人も対象だったけれど…

実はカタール航空の支援キャンペーン自体は日本人も対象になっていました。
カタール航空は日本にも羽田、成田、関西などに就航路線があり、ドーハ経由で各国に行ける航空会社として人気があります。
ただ前述したように受付開始時には日本は緊急事態宣言の最中で、県内の外出さえ自粛を要請されるような状況にありました。
6月19日にようやく首都圏でも都道府県境を超える移動の自粛要請が解除されたものの、国外への旅行となると、まだまだ現実的ではありません。
海外渡航についてはベトナム、タイ、豪州、ニュージーランドの4ヶ国とビジネス渡航に制限した入出国許可の交渉が始まったばかりであり、しかもそれですら公共交通機関の利用自粛などの制限もあります。
正直なところ、年内の自由な海外旅行というのはイメージできない状況です。

まとめ

実際のところ世界中を見ても自由に渡航できるような国はそう多くは無く、その意味ではこの支援キャンペーンを利用できる人はかなり限られているといえます。
カタール航空も旅客数は大幅に減少している中で、空席のままで飛ばすくらいなら医療関係者に乗ってもらってもいいと考えたとも考えられます。
それでも、こうした支援は世界中の医療関係者に大きな勇気とモチベーションを与えるものだと思います。
こうした前向きな活動が新型コロナの収束に繋がってくれることを切に願っています。
収束あるいは終息した際には、各国の航空会社に魅力的なキャンペーンを展開して欲しいですね。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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