羽田の国際線が増えます
2020年3月、羽田空港からANAやJALの国際線路線が一気に拡大します。
ミラノやイスタンブールなど、以前から潜在的需要が大きいと言われていた都市への 日系航空会社の直行便運航も実現します。
しかも日本側の発着空港は羽田です(成田空港さんごめんなさい)。
成田空港も重要な国際空港である事には間違いありませんが、多くの人や企業にとって 羽田空港の方が利便性に優れている事は確かです。
実際には海外の航空会社の路線も大幅に拡大してくるのですが、今回はANAと JALの動向についてお伝えします。
羽田空港の枠拡大
新路線就航の背景にあるのが羽田空港の発着枠の大幅拡大です。
東京オリンピック・パラリンピックの開催を前に都心上空の飛行ルートが認められた事で、 2020年3月29日から羽田空港の国際線が大幅に増加します。
3月以降順次国際便が増えて行き100便(50往復)の増加になります。
増枠された発着枠の半分はANAとJALに配分され、ANAには13.5枠(1枠は1往復分)、 JALには11.5枠が配分されました。
配分された枠は航空会社が自由に路線を決められる訳では無く、どの国に就航するかも 決められた枠となります。
0.5枠って何!?
0.5枠(0.5往復)と言う部分が気になった方もいるかも知れません。
これは往路を昼間の時間帯、復路を深夜発早朝着の時間帯にする事で0.5枠でも 実質的に1往復の運航が可能になっています。
今回はANA、JAL共にインド路線が0.5枠配分されています。
これにより、実質的にはANAは14往復、JALは12往復増える事になります。
ANAの新規路線
今回の羽田空港の発着枠拡大を受けて、ANAでは14路線が新たに就航(増便を含む) となります。
ANAの新規就航都市となるのは以下の5都市です。
● ミラノ(イタリア)
●イスタンブール(トルコ)
●ストックホルム(スウェーデン)
●モスクワ(ロシア)
●深圳(中国)
ANAの羽田発着便としては新規就航となるのは以下の7都市です。
●サンノゼ(米国)
●サンフランシスコ(米国)
●シアトル(米国)
●ヒューストン(米国)
●ワシントンDC(米国)
●青島(中国)
既に羽田からの路線があり今回増分されるのは
●ロサンゼルス(米国)
●シドニー(豪国)
の2都市になります。
ミラノ直行便
ANAの就航路線としてまず注目されるのはミラノ線の就航でしょうか。
現在直行便はアリタリア航空のみで日系航空会社の就航はありません。
ミラノは欧州を代表する観光都市でもあり、ビジネスユースも見込めます。
ミラノを基点として他の都市や国へも行きやすく、利用しやすい魅力的な路線と言えます。
イスタンブール直行便
イスタンブール(トルコ)へのANA直行便も注目の路線です。
日本からトルコへは成田からターキッシュエアラインの直行便が飛んでいますが、日系 航空会社の運行はしていません。
以前から潜在的需要が大きいと言われていたトルコへの日系航空会社の直行便が ついに実現したのです。 |
羽田ーイスタンブール路線は、今後ANAの重要路線に成長する可能性のある路線です。
行き先としても見所が多く、ハブ空港としても非常に優れている場所なので、注目して
頂きたいです。
ANA羽田発着新路線の運航計画
2020年2月10日時点での、ANA羽田発着新路線の運航計画(運行時間)は以下の 様になっています。
●米国
便名 | 出発地 | 出発時刻 | 到着地 | 到着時刻 | 就航 |
NH120 | 羽田 | 17:00 | サンノゼ | 10:25 | 2020.3.29~ |
NH119 | サンノゼ | 12:05 | 羽田 | 翌15:20 | 2020.3.29~ |
NH108 | 羽田 | 22:55 | サンフランシスコ | 16:25 | 2020.3.29~ |
NH107 | サンフランシスコ | 1:45 | 羽田 | 翌05:00 | 2020.3.29~ |
NH118 | 羽田 | 21:05 | シアトル | 14:15 | 2020.3.29~ |
NH117 | シアトル | 16:40 | 羽田 | 翌19:00 | 2020.3.29~ |
NH114 | 羽田 | 10:20 | ヒューストン | 8:40 | 2020.3.29~ |
NH113 | ヒューストン | 13:10 | 羽田 | 翌17:00 | 2020.3.29~ |
NH102 | 羽田 | 10:55 | ワシントンD.C. | 10:35 | 2020.3.29~ |
NH101 | ワシントンD.C. | 12:15 | 羽田 | 翌15:20 | 2020.3.29~ |
NH126 | 羽田 | 21:05 | ロサンゼルス | 15:05 | 2020.3.29~ |
NH125 | ロサンゼルス | 16:50 | 羽田 | 翌20:55 | 2020.3.29~ |
●欧州
便名 | 出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 | 就航 |
NH213 | 羽田 | 8:40 | モスクワ | 13:10 | 2020.07.01.~ |
NH214 | モスクワ | 15:05 | 羽田 | 翌07:10 | 2020.07.01.~ |
NH207 | 羽田 | 0:55 | ミラノ | 6:20 | 2020.04.20.~ |
NH208 | ミラノ | 12:10 | 羽田 | 翌07:00 | 2020.04.20.~ |
NH219 | 羽田 | 8:35 | イスタンブール | 14:15 | 2020.07.06.~ |
NH220 | イスタンブール | 16:50 | 羽田 | 翌10:25 | 2020.07.06.~ |
NH221 | 羽田 | 9:40 | ストックホルム | 13:00 | 2020.06.06.~ |
NH222 | ストックホルム | 14:20 | 羽田 | 翌07:10 | 2020.06.06.~ |
●アジア・オセアニア
便名 | 出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 | 就航 |
NH837 | 羽田 | 9:50 | デリー | 16:05 | 2020.03.29.~ |
NH838 | デリー | 18:10 | 羽田 | 翌05:35 | 2020.03.29.~ |
NH889 | 羽田 | 08:50 | シドニー | 20:15 | 2020.03.29.~ |
NH890 | シドニー | 12:55 | 羽田 | 20:30 | 2020.03.29.~ |
NH949 | 羽田 | 09:55 | 青島 | 12:30 | 2020.03.29.~ |
NH950 | 青島 | 13:30 | 羽田 | 17:35 | 2020.03.29.~ |
NH965 | 羽田 | 11:20 | 深圳 | 15:10 | 2020.03.29.~ |
NH966 | 深圳 | 17:00 | 羽田 | 22:15 | 2020.03.29.~ |
JALの新規路線
一方、JAL陣営は11路線が新たに就航(増便を含む)となります。
JALとしての新規就航都市は無く、出に成田から発着している路線の内以下の9都市へ
羽田発着便が就航する事になります。
●シカゴ(米国) ●ダラス(米国) ●ロサンゼルス(米国) ●ホノルル(1日2便) ●ヘルシンキ(フィンランド) ●モスクワ(ロシア) ●シドニー(豪国) ● 大連(中国) ●デリー(インド)
既に羽田からの路線があり、今回増分されるのは
●ニューヨーク(米国) ●上海(中国)
の2都市になります。
JALの新規就航については全路線2020年3月29日からの就航を予定しています。
(新型コロナウィルスの影響がどうなるかは不透明ですが…)
注目はホノルル線
注目されるのはやはり羽田-ホノルル線でしょう。
元々JALは羽田-ホノルル線を運行していたのですが、2017年4月に羽田ーニュー | ヨーク路線の発着枠を捻出する為にホノルル線を成田発着に移管する決断をし、羽田発着の路線が無くなってしまったと言う経緯があります。
提携を結んでいるハワイアン航空のコードシェア便は運航されていますが、今回満を持しての羽田-ホノルル線の復活です。
しかもJALは羽田-ホノルル便に2枠(1日2便)を運行します。
JALの並々ならぬ思いが伝わってくる編成ですね。
JAL新路線の発着時間
2020年2月10日時点での、JAL羽田発着新路線の運航計画(運行時間)は以下の 様になっています。
●米国
便名 | 出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 |
JL074 | 羽田 | 21:00 | ホノルル | 09:20 |
JL073 | ホノルル | 12:05 | 羽田 | 翌15:50 |
JL072 | 羽田 | 21:55 | ホノルル | 10:15 |
JL071 | ホノルル | 15:45 | 羽田 | 翌19:30 |
JL010 | 羽田 | 11:45 | シカゴ | 09:30 |
JL009 | シカゴ | 12:25 | 羽田 | 翌15:35 |
JL012 | 羽田 | 10:55 | ダラス | 08:25 |
JL011 | ダラス | 10:55 | 羽田 | 翌14:20 |
JL004 | 羽田 | 18:30 | ニューヨーク | 18:25 |
JL003 | ニューヨーク | 01:30 | 羽田 | 翌04:45 |
JL016 | 羽田 | 17:00 | ロスアンゼルス | 10:50 |
JL015 | ロスアンゼルス | 13:45 | 羽田 | 翌17:20 |
●欧州
便名 | 出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 |
JL047 | 羽田 | 10:50 | ヘルシンキ | 15:00 |
JL048 | ヘルシンキ | 17:25 | 羽田 | 翌08:55 |
JL049 | 羽田 | 10:45 | モスクワ | 14:55 |
JL040 | モスクワ | 16:35 | 羽田 | 翌07:55 |
●アジア・オセアニア
便名 | 出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 |
JL051 | 羽田 | 19:20 | シドニー | 翌07:10 |
JL052 | シドニー | 09:15 | 羽田 | 17:05 |
JL039 | 羽田 | 10:55 | デリー | 17:00 |
JL030 | デリー | 19:30 | 羽田 | 翌06:55 |
JL023 | 羽田 | 09:25 | 大連 | 11:40 |
JL024 | 大連 | 13:05 | 羽田 | 17:00 |
JL089 | 羽田 | 17:15 | 上海 | 19:35 |
JL080 | 上海 | 09:00 | 羽田 | 13:05 |
まとめ
羽田空港の国際線発着枠の大幅な拡大によって、ANAやJALだけでは無くたくさんの 路線が新たに運行されます。
旅客数は飛躍的に増え、航空業界のみならず大きな影響を与えて行く事になります。
マイルを貯める方法も拡がりますし、成田と併せて考えれば、航空券がより安くなる事も期待できます。
新路線はキャンペーンを打ち出される事も多いので本サイトで随時発信して行きます。
一早く、素敵な旅行先を見つけちゃって下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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