羽田国際ターミナルが無くなる!?空港の大変革は要チェックです。

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マイレージ

羽田空港が変わります

2020年3月から”日本の空の玄関”羽田空港の運用方法が大きく様変わりします。
今回、羽田空港ではこれまでに例が無いほどに大きな運用の変更が行われます。
まず国際線の発着数がこれまでより大幅に拡大され、続々と新しい路線にも乗り入れます。
これを受けて空港の国際線ターミナルや駐車場の名称も変わります。
併せて羽田空港に乗り入れする各鉄道の駅の名称も変更になります。
新しい商業施設やホテル、ビジネス拠点なども相次いでオープンします。
そんな羽田空港の”進化”を追ってみましょう。

世界第5位の巨大空港

羽田空港は日本最大、世界でも5番目の利用者数を誇る大型空港です。
国際空港評議会(ACI)が発表した2018年の世界の空港旅客数ランキングを見ると、

●1位 ハーツフィールドジャクソン・アトランタ空港(米ジョージア州)1億740万人
●2位 北京首都国際空港(中国)1億100万人
●3位 ドバイ国際航空(アラブ首長国連邦)8910万人
●4位 ロサンゼルス国際空港(米カリフォルニア州)8750万人
●5位 羽田空港(日本)8690万人

となっています。
因みにアトランタ空港は利用客数ランキングで21年連続首位の座にあります。
新型ウィルスの影響はまだ不透明ですが、今年は東京オリンピック・パラリンピックもあり、更なる利用客の増加が見込まれています。
空港の変革は不可避だったと言えます。

国際線の大幅拡大

今回の変革の背景にあるのは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を前に都心上空を飛ぶコースでの飛行が解禁された事です。
この解禁によって羽田空港の発着枠拡大が可能になり、国際線の発着便数が一気に100便(50枠)も増加する事になりました。
今回拡大した発着枠の内、半分は日本のANAとJALに割り当てられ、ANAは13.5枠(13.5 往復)、JALは11.5枠(11.5往復)国際線が増加する事になりました。
ANAの羽田ーミラノ路線、羽田ーイスタンブール路線などが新たに就航する他、JALの羽田ーホノルル路線も復活するなど国際線の利便性が大きく向上する事は間違いありません。
基幹空港の発着枠が大幅に増枠するチャンスは滅多にない事なので、両航空会社とも路線戦略を練り上げて魅力的な路線を投入しています。

国際線のターミナルが2つに?

国際線の大幅な拡大を受けて羽田空港の運用も変更されます。
これまで羽田空港の国際線については国際線ターミナルで全て対応していましたが、2020年3月29日からは国際線の一部を第2ターミナル施設に移管します。
具体的にはANAの国際線を中心とした一部の路線が第2ターミナルでの運用となります。
第2ターミナルは国内線、国際線併用のターミナルとなります。

国際線ターミナルが無くなる!?

これを受けて国際線ターミナルの名称も変わります。
現在の国際線ターミナルは2020年3月14日から「第3ターミナル」と言う名称に なります。
羽田空港のターミナルは第1、第2、第3ターミナルと言うラインナップになります。

駅の名前も変わります

空港ターミナルの名称変更に合わせて、羽田空港に乗り入れる鉄道の駅名も3月14日に変更されます。

京急電鉄

京浜急行の駅は2020年3月14日から

●羽田空港国内線ターミナル駅⇒羽田空港第1・第2ターミナル駅
●羽田空港国際線ターミナル駅⇒羽田空港第3ターミナル駅

に変更されます。

東京モノレール

東京モノレールの各駅の名称も2020年3月14日からは

●羽田空港第1ビル駅⇒羽田空港第1ターミナル駅
●羽田空港第2ビル駅⇒羽田空港第2ターミナル駅
●羽田空港国際線ビル駅⇒羽田空港第3ターミナル駅

に変更されます。

駐車場の名前も変わります

羽田空港の国際線駐車場も名称が変更になります。

●国際線駐車場⇒第5駐車場(略称”P5”)

となります。
空港内の標識も案内サインも変更になるので、旧表示に慣れている人は注意が必要です。

大型施設が続々登場!

羽田空港の敷地内外では嘗てない規模でいくつものプロジェクトが進行しています。
2020年春より順次各施設がオープンして行く予定になっています。
空港ターミナルの側には、巨大ホテル、温浴施設、国際会議場などを併設した大型複合施設が産まれ、第3ターミナル(現国際ターミナル)から連絡通路で結ばれる予定です。
また天空橋駅の近くには3,000人規模のホール施設(仮称)Zepp Haneda(TOKYO)もオープンします。
その他にも複数のホテルなどが準備を進めており、羽田地区が一大商業地域へと変貌を遂げようとしています。

混乱は必至

但しオリンピック・パラリンピックを間近に控えたタイミングでの変革は混乱も引き起こし そうです。
日々羽田空港を使っている人はむしろ少数派ですし、空港名称の変更など意識せずにいる人が殆どです。
外国からの訪日客はもっと深刻です。
英語圏の旅行者の必携本とも言えるロンリー・プラネット(外国版の「地球の歩き方」です)は2019年8月に日本編の最新版が出ていますが、羽田空港の変化についての記述は多くありません。
最新版でないロンリー・プラネットを使っている人だって大勢います。
訪日される外国の人にとって在るはずの国際ターミナルが無い!?と言うのは中々にインパクトのある変更と言えるでしょう。
もちろん空港内外のサイン表示や事前アナウンスなど必要な対策は取られると思いますが、国際線の乗客に混乱が生じるのは避けられそうにありません。
何より単純に訪日される外国の人が増えますからね。

まとめ

世界の拠点空港はどこも急速に空港機能の拡大を進めています。
国際的なハブ空港として生き残る為に競争を繰り広げています。
こうした流れの中で、羽田空港も数十年に一度と言える位の大きな変化を迎えています。 ますます便利になる羽田空港に注目して行きましょう。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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