提携航空会社の特典航空券
(2019.05.10新規)
ANAのマイルを使って海外に行くと言う時に、自分の行きたい場所がANAの就航先ではないと言う事だって当然あり得ます。
そんな時に大きな力を発揮する特典が「提携航空会社の特典航空券」への交換です。
ANAは世界的な航空会社連合の1つ「スターアライアンス」に加盟しています。
ANAのマイルは自社運航便の特典航空券だけではなく、スターアライアンスの加盟航空会社やANAが独自に提携している航空会社の特典航空券にも交換する事ができます。
実はお得な提携航空会社
意外に知られていないのですが、実は提携航空会社の特典航空券で利用する場合でも、交換に必要なマイル数はANA路線を利用する場合と余り差はないと言う事実があります。
それどころか提携航空会社を利用したした方がお得なケースだってあるのです。
交換の手続きも難しくは無く、殆んどの航空会社はANAのホームページから直接飛行機の予約までできてしまいます。
なので国際線へのマイル利用を考えるのであれば、提携航空会社も含めて考えた方が選択の幅が大きく拡がると言えます。
スターアライアンス
スターアライアンスはANAを含む、世界の有力航空会社が多数加盟する航空会社連合(アライアンス)の1つです。
JALが加盟している「ワン ワールド」ともに世界の2大アライアンスと呼ばれています。
あるいは「スカイチーム」と併せて3大アライアンスとも呼ばれます。
スターアライアンスに加盟しているのは、
ANA | エチオピア航空[ET] |
アドリア航空 | エジプト航空 |
エーゲ航空 | ルフトハンザドイツ航空 |
エアカナダ | シンセン航空 |
中国国際航空 | 南アフリカ航空 |
エアインディア | LOTポーランド航空 |
ニュージーランド航空 | スカンジナビア航空 |
アシアナ航空 | シンガポール航空 |
オーストリア航空 | スイスインターナショナル |
アビアンカ航空 | TAPポルトガル航空 |
アビアンカ·ブラジル航空 | クロアチア航空 |
エバー航空 | タイ国際航空 |
ブリュッセル航空 | ターキッシュエアラインズ |
コパ航空 | ユナイテッド航空 |
以上の航空会社」です。
提携航空会社
また ANAがスターアライアンス以外で独自にマイレージ提携をしている航空会社もあります。
ANAが独自にマイレージ提携をしているのは以下の航空会社になります。
●エアドロミティ[EN]
●エティハド航空[EY)
●ガルーダ·インドネシア航空[GA]
●ジャーマンウィングス[4U)
●ジェットエアウェイズ[9W]
●オリンピック航空[OA]
●フィリピン航空[PR]
●ヴァージンアトランティック航空(VS]
●ベトナム航空(VN]
●アリタリア航空[A2]
エリア(ZONE)の設定
提携航空会社の特典航空券への交換に必要なマイル数は、行程のエリア(ZONE)と座席クラスによって決められます。
ANAの国際線特典航空券の様な搭乗シーズンによる区分は特にありません。
エリアはZONE1からZONE10までの地域に分けられています。
ZONE区分は
●ZONE 1 日本
●ZONE 2 韓国、ロシア1 (ロシア沿岸部)
●ZONE 3 アジア1(グアム、台湾、中国大陸、フィリピン、香港、マカオ)
●ZONE 4 アジア2(アジア1以外)、ロシア3(ロシアのアジア側)
●ZONE 5 ハワイ
●ZONE 6 北米
●ZONE 7 欧州(トルコを含む)、ロシア2(ロシアの欧州側)
●ZONE 8 中東、アフリカ
●ZONE 9 中南米
●ZONE10 オセアニア、ミクロネシア
となっています。
ANA路線が無いアフリカや中南米まで、範囲が大きく拡がっています。
どのZONEからどのZONEに行くかでマイル数が決まってきます。
尚、ZONE1の日本発着便については直行便路線がZONE1-A、海外空港を経由する路線がZONE1-Bと分けられています。
また2019年10月24日発券分から、提携航空会社特典航空券のゾーン区分が一部変更されています。
具体的に言うとロシアがロシア1(極東沿岸地域)、ロシア2(欧州側)、ロシア3(極東以外のアジア側)に分かれました。
アジア側か欧州側かの区分はウラル山脈の東側か西側かによって決まります。
座席クラス
提携航空会社の特典航空券の座席クラスは
●エコノミークラス(Y)
●ビジネスクラス(C)
●ファーストクラス(F)
に区分されています。
但し路線によってはファーストクラスやビジネスクラスの設定が無い便もあり、その場合は当然そのクラスを選択する事はできません。
必要マイル数
ZONE(どのZONEからどのZONE へ行くか)と座席のクラスが決まれば、特典航空券への交換に必要なマイル数は決まります。
ZONE1-A(日本発着直行便)の往復必要マイル数は以下の通りです。
行先 | エコノミー | ビジネス | ファースト | |
ZONE2 | 韓国、ロシア1 | 15,000 | 30,000 | 45,000 |
ZONE3 | アジア1 | 20,000 | 40,000 | 60,000 |
ZONE4 | アジア2、ロシア3 | 35,000 | 60,000 | 105,000 |
ZONE5 | ハワイ | 40,000 | 65,000 | 120,000 |
ZONE6 | 北米 | 50,000 | 85,000 | 150,000 |
ZONE7 | 欧州、ロシア2 | 55,000 | 90,000 | 165,000 |
ZONE8 | 中東、アフリカ | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
ZONE9 | 中南米 | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
ZONE10 | オセアニア | 45,000 | 75,000 | 135,000 |
日本から直接アフリカや中南米に行く特典航空券の設定はありません。
尚、トルコは欧州(ZONE7)に区分されます。
経由便もあります。
直行便(ZONE-1A)では無く、途中でどこかの空港を経由して目的地に行く行程(ZONE1-B)についても必要マイル数が定められています。
こちらを使うとZONE8やZONE9の地域にも特典航空券を利用する事ができます。
ZONE1-Bで必要マイル数は、
エコノミー | ビジネス | ファースト | ||
ZONE2 | 韓国、ロシア1 | 18000 | 33000 | 54,000 |
ZONE3 | アジア1 | 23,000 | 43000 | 69000 |
ZONE4 | アジア2、ロシア3 | 38000 | 63000 | 114,000 |
ZONE5 | ハワイ | 43,000 | 68,000 | 129,000 |
ZONE6 | 北米 | 55,000 | 90,000 | 165,000 |
ZONE7 | 州、ロシア2 | 60,000 | 95,000 | 180,000 |
ZONE8 | 中東、アフリカ | 70,000 | 110,000 | 210,000 |
ZONE9 | 欧州、ロシア2 | 90,000 | 143,000 | 270,000 |
ZONE10 | オセアニア | 50,000 | 80,000 | 150,000 |
となります。
実は直行便のある路線でも、あえて経由便にして旅行を欲張りに楽しむ、なんて方法もあります。
利用できない路線もあります
また 提携会社の特典航空券については、個別に特典航空券に交換できないケースがあります。
2019年5月現在、提携先でも交換できないケースとしては
●シンガポール航空の一部スイートクラス、ファーストクラス、ビジネスクラス
●中国国際航空の北京-平壌区間
●マカオ航空の9000番台の便
●エバー航空のプレミアムエコノミークラス |
●スイスインターナショナルエアラインズのファーストクラス
●南アフリカ航空の8000番台の便
などが挙げられています。
事前にANAのホームページで確認をしておきましょう。
付帯費用が掛かる
提携航空会社特典航空券の利用には、必要マイルに加えて最低57ドル~の付帯費用の支払いが必要になります。
付帯費用とは各種の税金や空港使用料、燃油特別付加運賃(燃料サーチャージ)などの費用です。
費用は旅程や座席クラスなどに基づいて算出され、航空券発券時に支払う事になっています。
マイルで航空券は無料になると言っても、付帯費用として結構な金額を支払う場合もあるのでこの点は注意が必要です。
マイルの不足
保有するANAマイルが対象路線に必要なマイル数に足りない場合は、 当然ですが特典航空券に交換する事ができません。
不足分を現金やANA SKYコインや現金支払などで補填する事はできません。
但しANAマイレージクラブに登録している家族のマイルを合算して利用する事はできます。
家族や子供の特典利用
提携航空会社の特典航空券は、本人以外に2親等以内の家族の方も利用する事ができます。
但し、あらかじめANAマイレージクラブの特典利用者登録をする必要があります。
ANAの特典利用者登録には最大10人まで登録できます。
幼児(3歳未満)、小児(3歳以上12歳未満)が特典航空券をご利用する場合にも大人と同じマイル数が必要となるのでここは注意が必要です。
有効期限
提携航空会社国際線特典航空券には有効期限があります。
特典航空券は発券後1年以内に旅行を開始する必要があり、旅行開始日から1年間が有効期限となります。
有効期限を過ぎると権利が消滅してしまいます。
まとめ
スターアライアンスやANA独自の提携航空会社を含めて特典を考えると選択肢が更に大きく拡がる事がお分かり頂けると思います。
15,000マイルから国際線の特典航空券に交換できると言うのはとても身近に感じられるのではないでしょうか。
それにもしマイルが100,000マイルあれば、アフリカにも南米にも行けてしまうんです。
ヨーロッパまでビジネスクラスで往復する事もできます。
100,000マイル倶楽部を目指す大きなモチベーションにならないでしょうか。
今は空港からホテルへの送迎や現地ツアーを扱うサービスも充実しているので、自分で旅行を組み立てる事も難しくはありません。
旅行会社でホテルと送迎、現地案内のツアーを組んで貰う事もできます。
本サイトでも個人旅行の実例を詳しく解説しています。
たくさんマイルを貯めて、楽しい利用方法を考えてみませんか。
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