JALマイルを使おう!
(2019.05.28改訂)
JALのマイルが貯まってきたら(別に貯まる前でも良いのですが)、マイルを何に使うかを考えなければいけません。
JALのマイルには有効期限があります。
獲得した時の月から数えて36ヶ月後の月末迄が有効期限で、それを過ぎると獲得したマイルは失効してしまいます。
例えば4月10日に搭乗して獲得したマイルは、3年後の4月30日迄有効と言う事になリます。
折角マイルを貯めても有効期限を過ぎて失効してしまったら寂しいですよね。
自分にとって良い使い道を考えておきましょう。
JALマイルの使い道

JALマイルの使い道としては
●JALの国内線特典航空券に交換する
●JALの国際線特典航空券に交換する
●JAL国際線の座席のアップグレードに使う。
●JAL国際線の荷物超過料金の支払いに充てる。
●提携航空会社の特典航空券に交換する。
●提携航空会社のアップグレードに使う。
●JALグループのホテルに宿泊する
●提携ホテルに宿泊する。
●JAL御利用券に交換する。
●JALクーポンに交換する。
●eJALポイントに交換する。
●提携するポイントと交換する。
等々本当に様々な方法が有ります。
JALのマイルは非常に広範な使い道を持っているので、期限にさえ注意していれば、使い道が無くて失効すると言う事態は避けられます。
少し前までは10,000マイル貯まっていないとマイルの交換先が殆どありませんでした。
その為、マイルを使えずに失効させてしまう保有者の方がむしろ多かったのですが、JALが少ないマイル数の交換特典を拡充し、更に1,000マイルから交換できる「eJALポイント」を整備した事によって状況は劇的に改善しています。
JAL国内特典航空券の必要マイル数

JALマイルの交換先の中で、おそらくもっとも利用する方の多く、王道と言えるのが、JALの『国内特典航空券』への交換だと思います。
特典対象なるのは下記のJALグループ航空会社の日本国内線です。
●日本航空(JAL)
●日本トランスオーシャン航空(JTA)
●日本エアコミューター(JAC)
●琉球エアーコミューター(RAC)
他のポイントへの交換などでは相対的に交換レートなどが不利になる事もあるのですが、特典航空券はマイルの価値を有効に利用する事ができます。
正に王道の交換特典です。
JALの「国内線特典航空券」へは最小で5,000マイル(片道、ディスカウントマイル期間)から交換が可能です。
実際の目安としては15,000マイルあれば東京-沖縄を含む国内路線の大半の往復特典航空券に交換できると言うイメージです。
JALの「国内線特典航空券」への交換に必要なマイル数は以下の要素で決められています。
●区間距離 3区間(A区間/B区間/C区間)
●区間数 (片道/往復)
●シーズン (通常期間/ディスカウントマイル期間) :
●JALカード割引
●座席(普通席/クラスJ)
設定区間
JALでは国内路線をその距離によってA区間/B区間/C区間と3つの区間に分け、区間によって必要なマイル数を設定しています。
[A区間]は近距離路線の区間ですが、東京(羽田、成田)からだと大阪や秋田、山形、小松辺りまでが入る区間です。
A区間は往復12,000マイル(通常期)で特典航空券に交換できます。
片道だと6,000マイル(通常期)になります。
[B区間]は中距離路線の区間です。東京(羽田、成田)からだと札幌や福岡、沖縄
(本島)辺りまでが含まれます。
A区間と 区間で主要な路線の大半が含まれるイメージになります。
B区間は往復15,000マイル(通常期)で特典航空券に交換できます。
片道だと7,500マイル(通常期)になります。
[C区間]は長距離路線の区間です。
東京⇔久米島、宮古、石垣、あるいは
大阪⇔久米島の路線が対象になっています。
C区間は往復20,000マイル(通常期)で特典航空券に交換できます。
片道だと10,000マイル(通常期)になります。
区間の設定は次の通りです。
● A区間
・東京⇔大阪、名古屋、秋田、山形、小松
・大阪⇔ 福岡、松本、但馬、壱岐、出雲、松山、大分、熊本、宮崎-
・名古屋⇔新潟、出雲、高知
・札幌(新千歳)⇔女満別、青森、秋田、花巻
・札幌(丘珠)⇔釧路、函館、利尻、三沢
・函館⇔三沢·奥尻
・福岡⇔出雲、徳島、高知、松山、宮崎、鹿児島、屋久島
・沖縄⇔久米島、宮古、石垣、奄美大島、与論、北大東、南大東
・出雲⇔壱岐
・鹿児島⇔松山、種子島、屋久島、喜界島、奄美大島、徳之島
・奄美大島⇔喜界島、徳之島、沖永良部、与論
・与論⇔沖永良部
・宮古⇔石垣、多良間
・南大東⇔北大東
・石垣⇔与那国
B区間
・東京⇔札幌、福岡、沖縄、女満別、旭川、釧路、帯広、函館、青森、三沢、南紀白浜、岡山、出雲、広島、山口宇部、徳島、高松、高知、松山、北九州、大分、長崎、熊本、宮崎·鹿児島·奄美大島
・大阪⇔札幌、沖縄、 女満別、旭川、函館、青森、秋田、花巻、山形、三沢、仙台、新潟、長崎、鹿児島、種子島、屋久島、奄美大島
広島ー出雲山形*
・札幌(新千歳)⇔名古屋、福岡、仙台、
徳島、新潟、松本*、静岡*
・札幌(丘珠)⇔静岡
・名古屋⇔沖縄、釧路、帯広、福岡*、山形*、北九州*、熊本
・福岡⇔沖縄、仙台、花巻、奄美大島、
松本*、静岡*
・沖縄⇔小松、岡山、与那国
・鹿児島⇔沖永良部、与論、静岡*
C区間
・東京⇔久米島、宮古、石垣
・大阪⇔石垣
ディスカウントマイル
またJALの「国内線特典航空券」にはANAの様なハイシーズン、ミドルシーズン、ローシーズンの区分はありません。
代わりに、通常期の設定とは別に閑散期に適用される「ディスカウントマイル」と言う制度があります。
ディスカウントマイルは対象期間(閑散期)の特典航空券をJALのホームページから1申し込むと通常期より少ないマイル数で交換できる制度です。
2019年3月25日現在、ディスカウントマイルを使うと
●A区間12.000マイル→ 10,000マイル(往復)
●В区間15.000マイル→12,000マイル(往復)
で特典航空券に交換できます。
片道だと半分のマイル数になります。
2019年度のディスカウントマイル適用期間は
●2019年4月1日~2019年6月30日に搭乗(但し4月26日~2019年5月6日を除く)
●2019年12月1日~2020年2月29日に搭乗(但し12月21日~1月5日を除く)
となっています。
思ったより対象期間が長いと感じて頂けたのではないでしょうか。
ゴールデンウィークと年末年始が除外と言うのもまあ流石に仕方ないですよね。
尚、対象はA区間、B区間のみで, C区間はディスカウントマイルの対象外に
なっています。
JALカード割引
「JALカード割引」はディカウントマイルの対象期間に更に少ないマイル数で往復特典航空券に交換できるサービスです。
A区間、B区間のディスカウントマイル対象期間にJALマイレージバンクに登録
しているJALカードで申し込むと、ディスカントマイルの必要マイル数から更に
500マイル少ないマイル数で往復特典航空券に交換できます。
通常 | ディスカウント | JALカード割引 | |
A区間(往復) | 12.000マイル | 10,000マイル | 9,500マイル |
B区間(往復) | 15.000マイル | 12.000マイル | 11,500マイル |
C区間(往復 | 20.000マイル | 設定なし | 設定なし |
となります。
JALカード割引は片道(1区間)の設定はありません。
往復のみとなります。
JALカード割引は本当に少ないマイル数で特典航空券に乗れる割引制度です。
この割引に限らず、JALはあらゆるサービスにおいてJALカード保有者を優遇する傾向があります。
JALカードは安いものでも年会費が2.000円+税掛かる有料クレジットカード
ですが、入会時と毎年の更新時にJALマイルが貰える為、マイルを貯めている人
であれば実質的な負担は殆どないと言えるカードです。
JALマイルに興味のある方なら、一度検討をしてみても損はないと思います。
クラスJ特典航空券
JALの国内線には普通席とファーストクラスの間に「クラスJ」と言う座席カテゴリーがあります。
普通席より座席がゆったりしていてお薦めなのですが、このクラスJの席も特典航空券として取る事ができます。
クラスJ特典航空券への交換の為には、普通席特典航空券の必要マイル数に、
1区間(片道) 1名につき2,000マイルを追加したマイル数が必要です。
貯めているマイル数を睨みながら、クラスJを 考えてみるのも良いと思いますよ。
同乗者の利用者登録
「国内線特典航空券」への交換にはマイレはもちろんですが、出発日(往復の場合は復路の出発日も)、行程(出発地と到着地)、人数の登録が必要になります。
同乗者がいる場合には「特典利用者の登録」が込要になります。
特典利用者登録は一度登録しておくと、以後の旅行でも同じ人なら再登録の
必要が無いので家族の方などは予め登録しておく事をおすすめします。
JALの<国内線><国際線><提携航空会社>の特典航空券は、JALマイレージバンクの
●会員本人
●会員の配偶者(同性パートナーを含む)
●2親等以内のご家族
が利用可能となっています。
登録の審査は余り厳しくはないですが、ルール通りの利用をお薦めします。
本人のみで利用する場合は登録は不要です。
JALマイレージバンクトップページから【マイメニュー】をクリックします。
一覧から
【会員情報管理】>【ご家族のご利用】>【特典利用者登録】>【登録手続】
と進んで行きます。
【登録手続】をクリックすると入力画面が別ウィンドウが開くので、登録する利用者の
<名前>
<性別>
<生年月日>
<JMB番号(JMB番号を持っている場合)>
を入力して送信します。
これで利用者登録は完了です。
国内特典航空券への交換方法

JALのホームページからログインします。
JAL国内線特典航空券への交換はJALのホームページから申請する事ができます。
JALのホームページからログインします。
JALホームページのJALマイレージバンク【会員ログイン】ボタンをクリックするとログイン用画面が表示されます。
ログイン用画面で<お客様番号>と<パスワード>を入力してログインをします。
マイレージバンクのサイト画面になるので、【マイルを使う】の一覧から【国内線特典航空券を利用する】を選びます
国内線の予約画面と同じ様な画面が出てきますので、利用したい路線の特典
航空券が有るかを調べます。
国内線特典航空券の画面で【搭乗予定日)(出発地】 【行き先】【人数】を入力して送信します。
希望日にその路線で搭乗できる便の一覧が出てきます。利用したい便があれば、
対象の便をクリックすると『登録画面」に変わります。
同乗者がいる時はリストから搭乗者を指定します。
必要マイル数が表示され、了解を求められるので<登録>します
登録情報の確認が表示されるので問題が無ければ<了解>。
座席指定ができますので指定します。
後で座席を選ぶ事も出来ます。
完了画面が出てきて交換及び予約完了となります。
保有マイル数から特典交換に使った分が差し引かれて表示されます。
後は通常の予約と同じ様に、予約した日に空港に行って飛行機に搭乗するだけです。
特典航空券のデメリット
国内線特典航空券はいつでも空席があれば乗れると言うものでは無く、搭乗日、
便毎に枠(席数)が決められています。
トップシーズンの一番利用しやすい便には席の設定が無かったり、設定が有ってもごく限られた席数しかなかったりします。
航空会社としては、繁忙期には高い料金を払ってくれる人を乗せたいと考えるのは当然の事でしょうが、利用する側としては残念ですよね。
それを回避する為には、一早く飛行機を予約したり、「eJALポイント」を使って予約すると言った方法も考えて行く必要が出てきます。
取りたい搭乗日、あるいは取りたい時間の飛行機が取れなかった場合には日程を
ずらすのが一般的な解決法になりますが、マイルが十分に有るのであればマイルを『eJALポイント』に変えて航空券を取ってしまうと言う解決法もあります。
eJALポイントはJALのサイト内では現金と同じ扱いなので、希望の便に空席が
有る限りは予約購入が可能です。
また「特典航空券での飛行機の搭乗にはマイルが付きません。
当たり前と言えば当たり前の事ですが、特典航空券でどれだけ遠くに行っても
マイルは貯まりませんので頭に入れておいて下さい。
予約の変更
JAL特典航空券の搭乗便の変更については「変更希望便出発日の4日前迄(搭乗日を含まず)」で且つ「元々のご予約便の出発前」の条件で変更が可能です。
但し、予約便の搭乗日でも空港にて予約便より早い時間に出発する同一区間の
便に空席が有る場合には変更が可能になります。
但し、予約便の搭乗日でも空港にて予約便より早い時間に出発する同一区間の便に空席が有る場合には変更が可能になります。
特典航空券の有効期限(発行日の翌日から90日間)内で有れば変更の回数には
制限がありません。
その一方で申し込み後の搭乗者及び同乗者の「名前の変更」や「区間の変更は
できません。
お友達deマイル
特典航空券とは違うサービスになりますが JALの国内線には『お友達deマイル割引』と言う制度もあります。
JALマイルを保有している人と恋人や家族、友達が一緒に飛行機の搭乗する場合にとてもメリットのある制度です。
特に友達同志の旅行や、結婚をしていない恋人同志の旅行など、同乗者が2親等
以外の人になる時には威力を発揮します。
「お友達deマイル割引」はJALマイレージバンク(JMB)の会員と一緒に往復便
(行き、帰りの便を同乗する人がいる場合に利用できます。
「お友達deマイル割引」を使って国内路線を申し込むとJMB会員本人は10,000マイル、同乗者の方は15,000円~36,000円の非常にリーズナブルな料金で航空券を予約購入する事ができます。
余り宣伝されておらず、知られていない制度ですが、実はとてもお得度の高い
マイルの使い方の1つですので特典航空券と併せて覚えておくと良いかと思います。
まとめ

この様にJALの国内特典航空券はJALマイルのもっとも現実的で効率の良い使い方の1つです。
実際、東京に住んでいる方なら15, 000マイルで沖縄まで往復できるのです。
1マイル=2円の価値としても30,000円です。
2019年3月25日現在で2ヶ月先の東京#沖縄便の運賃を検索してみると普通席の往復割引の運賃が83, 220円(往復となっています。
もちろん実際には往復割引よりお得な航空券がいくつも有るのでこの金額と比較して安いと強調するのは無理がありますが、それでも非常にお得に航空券に変えられると言う事はイメージできるかと思います。
しかもこのサイトで再三話している様に、1マイル=2円の標準レートよりもっと
効率良く獲得する事だってできます。
使い方が分かれば、具体的な目標が立てられると思います。
まずはJALのマイルを15, 000マイル貯めて「いつでも旅行に行ける権利」を手に
入れて下さい。その期になればちゃんと貯まります。
もう貯まっている人は自由に使い道に悩んで下さいね。
マイルを使って楽しむか、もっと貯めて行くか、どんどん選択肢が広がりますね。
コメント
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[…] 申し込み後の搭乗者や同乗者の名義変更や、区間の変更はできません。搭乗日の変更によってシーズン区分が変わる場合は必要マイルの差額調整が必用になります。 100,000マイル倶楽部 【ANA】国際線の特典航空券に交換するhttps://100000miles.club/archives/504ANAの国際線特典航空券実際にどうするかは別にして、ANAのマイルを貯めている人の殆どが一度は考えるのが国際線の特典航空券への交換ではないかと思います。ANAのマイルはANAの国際線特典航空券と提携航空会社の特典航空券に交換する事が出来ます。国際航空連合のス… 100,000マイル倶楽部 【JAL】マイルを使う(国内線)http://100000miles.cl… […]