ANAの国際線特典航空券
実際にどうするかは別にして、ANAのマイルを貯めている人の殆どが一度は考えるのが、国際線の特典航空券への交換だと思います。
ANAのマイルはANAの国際線特典航空券と、提携航空会社の特典航空券に交換する事が出来ます。
ANAが加盟している国際航空連合「スターアライアンス」やANA独自の提携航空会社を含めると、ほぼ世界中の都市に行く事ができますが、ここではまずANAの国際線特典航空券について解説します。
ANAのマイル制度
ANAの国際線特典航空券はANAの国際線とエアージャパンが運航しているANAとのコードシェア(共同運航)便が対象になります。
ANAの国際線はアジア、オセアニア、北米、欧州の多くの都市に就航路線を持っています。
ANAのマイルは12000マイルからこれらの就航路線の往復特典航空券に交換する事が出来ます。ANAのマイル制度では
●地域ゾーン
●シーズン
●座席グレード
の3つの要素で交換に必要なマイル数を設定しています。
地域ゾーン
ANAでは国際線の就航地域を10のゾーンに分けています。
区分は
● Zone1 :日本
● Zone2 :韓国 (ソウル
● Zone3:アジア1(北京、大連、香港、台北、瀋陽、上海、青島、厦門、杭州、広州、成都、武漢、マニラ)
●Zone4:アジア2(シンガポール、バンコク、ホーチミン、ヤンゴン、ジャカルタ、
ムンバイ、デリー、ハノイ、クアラルンブール、プノンペン)
● Zone:ハワイ(ホノルル)
● Zone6:北米(ロスアンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、サンノゼ、ワシントン、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、バンクーバー、メキシコシティ)
●Zone7 :欧州 (ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、 ブリュッセル)
●Zone10:オセアニア(シドニー)
となっています。
どのZoneからどのZoneへ行く行程かによって必要マイル数が設定されています。
アフリカと南米には現在就航路線はありません。
シーズン
次に搭乗するシーズンです。
国内線と同じ様に搭乗日のシーズンによって
ローシーズン
レギュラーシーズン
ハイシーズン
の3つに分けられます。
同じ路線でもローシーズンには少ないマイル数で交換でき、ハイシーズンにはより多くのマイルが必用になります。
座席グレード
3つ目の要素が座席グレードです。
ANAの国際線では
●ビジネスクラス(C).
●ファーストクラス(F)
● エコノミークラス(Y)
の3つの座席グレードが有り、必要マイル数が変わります。
国内線のプレミアムシートには特典設定がありませんが、国際線ではビジネスクラス、ファーストクラスにも特典設定があります。
但し路線によっては、上位座席グレードの設定が無い場合もあります。
国際線特典航空券の必要マイル数
地域ゾーン、シーズン、座席グレードの組み合わせで必要マイル数が決まります。
日本発着の場合の必要マイル数は以下の様になります。
行き先 | 時期 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
韓国 | ロー | 12,000 | 25,000 | |
レギュラー | 15,000 | 30,000 | ||
ハイ | 18,000 | 33,000 | ||
アジア1 | ロー | 17,000 | 35,000 | |
レギュラー | 20,000 | 40,000 | ||
ハイ | 23,000 | 43,000 | ||
アジア2 | ロー | 30,000 | 55,000 | 105,000 |
レギュラー | 35,000 | 60,000 | 105,000 | |
ハイ | 38,000 | 63,000 | 114,000 | |
ハワイ | ロー | 35,000 | 60,000 | |
レギュラー | 40,000 | 65,000 | ||
ハイ | 43,000 | 68,000 | ||
北米 | ロー | 40,000 | 75,000 | 150,000 |
レギュラー | 50,000 | 85,000 | 150000 | |
ハイ | 55,000 | 90,000 | 165,,000 | |
欧州 | ロー | 45,000 | 80,000 | 165,000 |
レギュラー | 55,000 | 90,000 | 165,000 | |
ハイ | 60,000 | 95,000 | 180,000 | |
オセアニア | ロー | 37,000 | 65,000 | |
レギュラー | 45,000 | 75,000 | ||
ハイ | 50,000 | 80,000 |
国際線の場合は特典航空券は往復のみの設定となります。
片道だけ交換する事や、往路の到着地から現地で移動して違う都市から帰ってくる様な工程では特典航空券としては利用できないと言う事になります。
このケースへの対応については別に解説したいと思います。
また幼児 小児の利用でも大人と同じマイル数が必用になります。
100,000マイルあれば
必要マイル数の一覧からも分かると思いますが、本サイトのタイトルにもしている、とりあえずの目標の100,000マイルがあればニューヨークやパリにビジネスクラスで往復できてしまいます。
100,000マイルには、それくらいの威力があるんです。
エコノミーなら2人でもニューヨークに往復できますし、家族4人で香港に往復できます。
とてもいい目標になりますねww。
ANAマイルの問題点
近年、ANAのマイレージでは、特に国際線で人気路線の特典航空券が取れない、と言う声を良く聞く様になりました。
一昔前と比べるとANAと提携しているポイントが飛躍的に増え、特典航空券に変えられるレベルのマイルを獲得する人も多くなりました。
その一方で、ANAの飛行機の座席数がその伸びに比例して増えている訳ではありません。
また以前は、顧客サービスを重視して、特典航空券での搭乗者を余り制限しない傾向が強かったのですが、近年は収益性がより重視され、ANAに限らず特典航空券の利用をある程度制限する傾向になってきています。
人気の高いハワイ便などはトップシーズンには特典航空券の枠が1便に数席程度しかないケースもあると言われています。
ただハワイ便については、思わぬ経緯からANAが導入する事になったエアバスの超大型機が2019年夏から投入される事で、状況の改善が期待されています。
それでも必ずしも思い通りの便が取れるとは限らない、と言う事は知っておくべきかも知れません。
とは言ってもトップシーズンしか休みが取れない人、人気の有る地域に行きたいと言う人は多いと思います。
人気路線の特典航空券を獲得するノウハウや、ANA Skyコインを使った方法などもありますので別に解説します。
提携航空会社の特典航空券
ANAは世界中の多くの都市に就航していますが、現在、中東、南米、アフリカには就航路線を持っていません。
また日本発着以外の便についてはほぼ運航していません。
そうした路線を希望する人にとってANAマイルは役に立たないかと言えば、もちろんそんな事はありません。
ANAのマイルを提携航空会社の特典航空券に交換する事で、更にワールドワイドな旅行にマイルを使う事が可能になります。
まとめ
ANAの特典航空券は、予約が取りにw、設定席数が少ないなど使いずらい面も確かにあります。
それでもそうしたデメリットを差し引いても尚、この特典が魅力的である事は間違いありません。
ましては本サイト100,000マイル倶楽部の様に、マイルをたくさん貯めて、利用して行こうと考えて
本サイトを読んで、既に内容を実践して頂いている方であれば、ポイントサイトで15,000ポイント位を狙って獲得する事も問題ない、と言う方も多いと思います。
それをソラチカルートに乗っければ、もうそれでローシーズンなら韓国まで往復できてしまうのです。
韓国くらいなら、週末旅行だってできるでしょう。
LCCよりずっと安く、ANAの飛行機に乗って行けると言うのも楽しいでは無いですか。
そうやって楽しい使い方を増やしていけば、マイルを貯める事も更に楽しくなって行くと思います。
コメント
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