3大航空アライアンス(航空連合)とは!?マイルにも重要な各加盟航空会社と特徴を紹介します。

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アライアンスの知識はマイルの役に立つ

飛行機を伴う旅行や出張、特に海外旅行について調べていると、頻繁にアライアンス(航空連合)という単語が出てきます。
アライアンスを理解しておくことは、特に海外旅行をする時には役に立ちます。
JALやANAのマイルを貯めている人であれば、アライアンスの知識は大切です。
そこで今回は世界の三大アライアンスの紹介とメリットについて紹介します。

アライアンスとは

アライアンスは航空会社による国際的な企業連合です。
航空会社同士が相互に連携することで単独の航空会社ではカバーできない広範な路線網を築くことができます。
路線だけでは無く、ラウンジの相互利用やマイレージプログラムの提携などによって利用者にも非常に大きなメリットが生まれます。

三大アライアンス

世界には幾多の航空アライアンスが存在しますが、その中でも規模や加盟航空会社の質で他を圧倒する三大アライアンスが知られています。
三大アライアンスは以下の3つを指しています。

・ワンワールド
・スターアライアンス
・スカイチーム

ワンワールド

■名称 ワンワールド(One World)
■設立 1999年
公式ホームページ

ワンワールドは国内大手の日本航空(JAL)が加盟するアライアンスです。
1999年2月にアメリカン航空(米国)、ブリティッシュ・エアウェイズ(英国)、キャセイパシフィック航空(香港)、カンタス航空(豪州)、カナディアン航空(カナダ)の5社によって設立されました。
日本航空(JAL)が加盟するアライアンスでもあり、170の国と地域の900以上の都市に就航しています。
三大アライアンスの中では最も規模は小さいですが、各国を代表する航空会社が集まっていることもあって格式が高いアライアンスと見られています。
主要国を中心に2023年8月時点で15の航空会社が加盟しています。

・日本航空(日本)
・アラスカ航空(米国)
・アメリカン航空(米国)
・ブリティッシュ・エアウェイズ(英国)
・キャセイパシフィック航空(香港)
・フィンエアー(フィンランド)
・イベリア航空(スペイン)
・マレーシア航空(マレーシア)
・カンタス航空(豪州)
・カタール航空(カタール)
・ロイヤル・エア・モロッコ(モロッコ)
・ロイヤルヨルダン航空 (ヨルダン)
・スリランカ航空(スリランカ)
・フィジー・エアウェイズ(フィジー)
・オマーンエアー(オマーン)

スターアライアンス

■名称 スターアライアンス(Star Alliance)
■設立 1997年
公式ホームページ

スターアライアンスは26の航空会社が加盟する世界最大規模のアライアンスです。
1997年5月にルフトハンザ航空(ドイツ)、ユナイテッド航空(米国)、エア・カナダ(カナダ)、スカンジナビア航空、タイ国際航空(タイ)の5社によって設立されました。
日本では全日本空輸(ANA)が加盟しています。
各国の代表的航空会社が集まるワンワールドと比べると、各国の主力航空会社から中小の航空会社まで多様な顔ぶれとなっています。
世界中の広範なエリアをカバーし、1200以上の空港に就航しています。
2023年8月時点のスターアライアンスの加盟航空会社は以下の通りです。

・全日本空輸
・ユナイテッド航空(米国)
・ルフトハンザドイツ航空(ドイツ)
・エアカナダ(カナダ)
・スカンジナビア航空
・タイ国際航空
・エーゲ航空(ギリシャ)
・アビアンカ航空
・ニュージーランド航空
・シンガポール航空
・オーストリア航空
・アシアナ航空
・LOTポーランド航空
・クロアチア航空
・TAPポルトガル航空
・南アフリカ航空
・スイスインターナショナルエアラインズ
・中国国際航空(中国)
・エジプト航空
・アビアンカ航空
・コパ航空(パナマ)
・深セン航空(中国)
・エバー航空
・エア・インディア(インド)
・エチオピア航空
・ターキッシュエアラインズ(トルコ)

スカイチーム

■名称 スカイチーム(Sky Team)
■設立 2000年
公式サイト

スカイチームは2000年にデルタ航空、エールフランス、大韓航空、アエロメヒコ航空によって設立された航空アライアンスです。
184の国と地域の1,088都市へ就航しており、世界第二位の規模を誇るアライアンスに成長しています。
以前はワンワールドとスターアライアンスで二大アライアンスと呼ばれることが多かったのですが、最近ではスカイチームを含めて三大アライアンスとして語られることが多くなりました。

・デルタ航空
・エールフランス航空
・KLMオランダ航空
・アエロメヒコ航空
・大韓航空
・チェコ航空
・エア・ヨーロッパ(スペイン)
・ケニア航空
・タロム航空(ルーマニア)
・ベトナム航空
・チャイナエアライン(台湾)
・中国東方航空
・アルゼンチン航空
・サウディア
・ミドル・イースト航空(レバノン)
・アモイ航空
・ガルーダ・インドネシア航空
・ITAエアウェイズ(イタリア)
・ヴァージン・アトランティック航空(英国)

アライアンスのメリット

アライアンスを理解しておく事でユーザーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
主なメリットとしては以下の項目があげられます。

・予約システムが連携している
・加盟航空会社への搭乗でマイルを貯める
・加盟航空会社の路線でマイルを使う
・加盟航空会社でもステイタスが適用される
・アライアンス各社のラウンジが使える

予約システムが連携している

アライアンスの加盟航空会社の間では航空券の予約システムあるいは運行データが連携されています。
そのため国際線の特に乗り換え便のある旅程などでは、同じアライアンスの航空会社を含めた旅程を容易に検索でき、選択肢が大きく拡がります。
そのまま全行程の航空券を購入できるなど利便性が大幅に向上します。

加盟航空会社への搭乗でマイルを貯める

アライアンスに加盟する他の航空会社への搭乗でマイルを貯めることができます。
ワンワールドなら例えばアメリカン航空やキャセイパシフィック航空への搭乗で日本航空(JAL)のマイルを貯めることができます。
スターアライアンスならユナイテッド航空やシンガポール航空への搭乗でANAのマイルを貯めることが可能です。
反対にANAへの搭乗でユナイテッド航空のマイルを貯めるといったことも可能です。
但し両方の航空会社のマイルを重複して獲得できる訳ではありません。

加盟航空会社の路線でマイルを使う

保有しているマイルを同じアライアンスの加盟航空会社の特典航空券に交換することができます。
JALのマイルはワンワールド加盟各社の航空会社の特典航空券に交換できます。
ANAのマイルもスターアライアンスの加盟航空会社で利用できます。
これによってJALやANAが就航していない場所にもマイルを使って旅行に行くといった使い方ができます。

加盟航空会社でもステイタスが適用される

航空会社のマイレージプログラムで獲得した上級会員のステイタスは同じアライアンス加盟航空会社でも同等レベルのステイスタスとして扱われます。
JALのマイレージ・プログラムにはダイヤモンド、サファイア、クリスタルという会員ステイタスがありますが、それぞれワンワールドのエメラルド会員、サファイア会員、ルビー会員として扱われ、加盟航空会社で上級会員向けのサービスを受けることができます。
ANAのマイレージ・プログラムにもダイヤモンド、プラチナ、ブロンズという会員ステータスがありますが、こちらはスターアライアンスのゴールドステイタスあるいはブロンズステイタスとなり、加盟航空会社で上級会員として扱われます。

アライアンス各社のラウンジが使える

会員ステイタスに伴うサービスの1つではありますが、航空会社のラウンジを利用できる会員ステイタスを持っていると同じアライアンスの加盟航空会社のラウンジを利用できます。
実はこれが海外渡航の際には大きな魅力となり得ます。
JALやANAは日本の空港にはたくさんのビジネスラウンジ、ファーストクラスラウンジを抱えていますが、海外ではごく一部の空港にしかラウンジを構えていません。
ところがJALの上級ステイタスを保持している人がワンワールドの航空会社を使って搭乗する場合には、アライアンス各社のビジネスラウンジを利用することができます。
ANAもスターアライアンス加盟各社のビジネスラウンジで同じようにサービスを受けることができます。
海外から日本に戻ってくる時などにビジネスラウンジを利用できるのはとても魅力的で、旅行を快適なものにしてくれます。

まとめ

航空会社のアライアンスを理解しておくとマイルを貯める時にも、マイルを使う時にも可能性が大きく拡がります。
今は海外旅行の予定が無くても、マイルが貯まり過ぎたら海外にでも行ってみるかという話になるかも知れません。
アライアンスを知って、マイルを上手に貯めて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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