デルタ航空のスカイマイルは意外な程に魅力いっぱい!?

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海外のマイレージ制度に目を向けよう

日本国内にいて航空会社のマイルを貯めている殆どの方は、ANAかJALのマイレージ プログラムを中心にマイルを貯められていると思います。
それ自体は全く間違っていないのですが、視野を海外の航空会社にも向けると、そこにはまた違った魅力を持つ世界が拡がっています。
世界には無数の航空会社が存在し、その多くが独自のマイレージプログラムを展開しています。
国際的にはマイレージと言うよりもFFP(Frequent Flyer Program)と言う方が一般的ですが、非常に魅力的なFFPを用意している航空会社もあります。
その中には非常にメリットの大きい裏ワザの様なFFPの使い方も存在します。
ANAやJALのマイルを貯めていく一方で、こうした海外の航空会社のFFPを知っておくのも悪くないと思います。
そして数ある海外航空会社のFFPの中でも、日本の人にとっても恩恵が大きいのが「デルタ航空」のFFPです。
そこで今回はデルタ航空のFFP制度の概要をお伝えして行きます。

デルタ航空

デルタ航空は米国のアトランタに本社を構え、アトランタ国際空港をハブ空港とする航空会社です。
国際航空運送協会(IATA)が出した2017年のデータによれば、旅客の延べ輸送距離実績はアメリカン航空(AA)に次ぐ世界第2位の規模を誇り世界1,000以上の都市に就航しています。
1925年創業と歴史も古く、元々は農薬の空中散布を行なう会社だったと言うユニークな経歴を持つ航空会社でもあります。
米国の航空自由化以降の航空会社再編の流れの中で企業合併を繰り返し、世界有数のグローバルな航空会社へと成長しました。
日本でも東京、大阪を始め主要都市に路線を就航しています。
また航空アライアンス「スカイチーム」の中核航空会社でもあります。

スカイマイル

デルタ航空では「スカイマイル」と言う独自のFFP(マイレージ制度)を展開しています。
スカイマイルにはデルタ航空の公式サイトから簡単に入会する事ができます。
スカイマイル会員は入会費無料で年会費も掛かりません。
デルタ航空の公式サイトは日本語表記も選択する事ができるので安心です。

スカイマイルのメリット

デルタ航空のスカイマイルにはさまざまなメリットとデメリットがあります。
スカイマイルのメリットとしてはどの様なものがあげられるでしょうか。
主な項目としては

●マイルの有効期限がない
●米国、ハワイ路線で貯まりやすい
●日本語対応が充実している
●マイルの提携会社が多い
●日常生活でも貯められる
●上位会員資格を狙いやすい
●日本の国内線しか乗らなくても貯められる
●マイルが足りなくても利用できる

と言ったものがあげられます。

マイルの有効期限がない

まずスカイマイルのメリットとしては、何と言っても獲得したマイルの有効期限がない事があげられます。
ANAやJALのマイルには36ヶ月の有効期限があるのに対し、デルタ航空のスカイマイルには有効期限がありません。
海外、それも北米やハワイなどの特定の地域に年に何度も行くような人は圧倒的に少数派です。
マイルが貯めやすかったとしても、マイルの有効期限が少ないFFPでは有効に活用する事が困難です。
デルタ航空ではそもそも有効期限が無いのでマイルが失効する心配がありません。
だからこそ幅広くお薦めできますし、デルタ航空に乗る機会があった時には取り敢えずでも良いのでマイルを貯めておくべきなのです。

米国、ハワイ路線で貯まりやすい

デルタ航空は北米路線を基盤とする航空会社ですが、日本からはハワイへの路線に強い航空会社としても定評があります。
デルタ航空のハワイ直行便は東京、大阪、名古屋、福岡に路線を持っており、どの都市からも夜出発して朝ハワイに到着する便が多く、時間を有効利用できます。
ANAやJALのハワイ路線はマイルで行こうとしても特典航空券の枠が直ぐ埋まってしまい、トップシーズンは殆ど交換できないとまで言われています。
デルタ航空のマイルでハワイに行くと言うのは意外と知られていない方法と言えます。

日本語対応が充実している

デルタ航空のハワイ路線は日本とハワイの両方で空港、機内とも日本語対応が充実します。
日本語を話せる客室乗務員も複数搭乗していますし、機内には日本語の機内誌が常備されています。
機内エンターテインメントも日本語対応のコンテンツが揃っています。
デルタ航空のサイトは日本語表記が選べるので日本語で飛行機の予約や購入ができます。
スカイマイルの会員向けページも日本語で読む事ができます。

マイルの提携会社が多い

デルタ航空のスカイマイルは、スカイチーム・アライアンス加盟航空会社を中心に20社以上の提携航空会社を持ち、提携航空会社の利用でもマイルを獲得できます。
ヴァージンアトランティック航空、エールフランス航空、KLMオランダ航空など日本でも馴染みのある航空会社と提携している点は強みと言えます。
また提携会社のホテルやレンタカー、レストランの利用などでもマイルを貯める事ができます。

日常生活でも貯められる

ショッピングやサービス利用などの日常生活の中でもマイルを貯められる、つまり「陸マイル」が貯められると言うのはANAマイルやJALマイルの大きなメリットです。
一般的に海外の航空会社はこの点で非常に見劣りします。
しかしながらデルタ航空では「デルタスカイマイル・アメリカンエクスプレスカード」を日本でも展開しており、同カードの利用でマイルを貯める事ができます。

上位会員資格を狙いやすい

デルタ航空にはメダリオン会員と言う上級会員資格があります。
ANAのプレミアムメンバーやJALのJMBステイタスンメンバーと同様で、会員資格を得ると航空会社ラウンジが使えたり座席のアップグレードが受けられたりするなどさまざまな特典が受けられます。
当然メダリオン資格を得る為には相当に高いレベルの搭乗実績が求められます。
ところがデルタ航空のメダリオン資格には抜け道があり、端的に言うと「お金で買う」事ができてしまいます。
それも航空会社の上級顧客資格としては破格に安い金額で手に入れる事ができるのです。
どう言う方法かと言うと、デルタ航空の「デルタスカイマイル・アメリカンエキスプレス・ゴールドカード」を保有する事で、入会から1年間「ゴールドメダリオン会員」の資格が貰えるのです。

年会費が28,600円も掛かるカードではありますが、通常上位顧客のステイタス基準をクリアする為には最低でも数十万円単位の費用を払って飛行機に乗り続けなければなりません。
それを考えれば破格の安さと言えます。
但し同カードで2年目以降もゴールドメダリオン資格を維持する為には、年間150万円以上のカード利用が必要となっています(2020年2月時点)。

日本の国内線しか乗らなくても貯められる。

デルタ航空のスカイマイルは実は日本の国内線への搭乗でも貯める事ができます。
しかもデルタ航空とは関係なく、ANAでもJALでもそれ以外の航空会社でも国内線の搭乗でマイルを貯める事ができるのです。
デルタ航空は「ニッポン500マイルキャンペーン」と言うキャンペーンをもう随分前から続けています。
期間限定のキャンペーンの筈ですが、何度も延長を繰り返し2020年3月までの延長も決まっています。
日本の国内線の搭乗券をキャンペーンの窓口宛に送ると、1区間に付きスカイマイルが500マイル貰えると言うものです。
一般会員でも最大で5,000マイルまで、メダリオン会員なら2万マイルまで獲得する事が可能です。
このニッポン500マイルキャンペーンについては別にまとめます。

マイルが足りなくても利用できる

旅行に行きたいけど保有マイルが少し特典利用には足りないと言った事がままあります。
そんな時に重宝するのがデルタ航空の「マイル+キャッシュ」制度です。
マイルと現金を組み合せて旅行をする事ができます。
利用方法もサイトから簡単に指定できるので難しくありません。

スカイマイルのデメリット

スカイマイルのデメリットとしてはどの様なものがあげられるでしょうか。
主な項目としては

●日本の国内線が無い
●2大アライアンスに加盟していない
●マイルが改変されやすい
●特典に必要なマイル数が多すぎる

と言った項目があげられます。

日本の国内線が無い

デメリットとしてはやはり日本の国内路線が無いと言う事を挙げなければいけません。
殆どの人にとって飛行機に乗る機会の大半は国内線になるので、この点はどうしてもデメリットになります。
実はデルタ航空は日本のスカイマークとは提携関係にあり、デルタ航空のマイルをスカイマークの特典航空券に変える事も可能ではあるのですが、正直特典としては物足りない感じが否めません。

2大アライアンスに加盟していない

デルタ航空がスターアライアンスとワンワールドの2大アライアンスに加盟していないと言う点もデメリットと言えます。
デルタ航空はスカイチーム・アライアンスの加盟航空会社ですが、スカイチームには日本の航空会社が加盟していません。
メジャーな航空会社は2大アライアンスに多く加盟しており、その点では使い勝手に不安が残ります。

マイルが改変されやすい

スカイマイルは有効期限が無い反面、マイルの利用方法が改変(大概は改悪)されやすいと言う傾向を持っています。
3万マイルで交換できた特典が4万マイルに変更になると言った改変が他の航空会社のFFPよりも起きやすい傾向にあると言えます。
それによって無期限のマイルを維持しているとも言えるのですが、利用する側にとってはやはりデメリットと言えますね。
特典に必要なマイル数が多すぎる改変が続いた結果として、スカイマイルは特典航空券に交換する為の必要マイル数が他のFFPよりも多くなっています。
貯まりやすいけどたくさんマイルが必要なFFPと言うのがスカイマイルの特長と言えます。

まとめ

海外のFFP(マイレージ制度)を覗いてみると思わぬ魅力に出会う事が度々あります。
その中でもデルタ航空のスカイマイルは、海外の航空会社ながら英語が分からなくても安心して貯められる上にメリットも多い魅力的なFFP制度だと言えます。
メリットとデメリットとを併せて比べる事で、その制度の価値をより正しく理解する事ができると思います。
スカイマイルはJALやANAのマイルと併行して貯めて行く事も充分可能です。
デルタ航空のスカイマイルを貯めてみませんか。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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