新型コロナが収束しても、韓国旅行にはビザが必要になりそうです。

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海外旅行

ビジネス渡航は始まっていますが…

各地で梅雨が明けて、本格的に暑い夏の時期がやってきましたね。
ただ今年の夏はいつもの夏のように自由気ままに遊ぶという訳にも行きません。
新型コロナウイルスの感染問題収束の気配が中々見えない中、海外旅行などはまだ遥か先のことの様にも思えます。
ただ一方では、実際には既に数カ国に対してビジネス渡航の条件緩和が始まっていたりもします。
各国で開発が進むワクチンの有効性が確認されてその提供スケジュールさえ固まってしまえば、その日程に向かって物事が一気に事態が収束に向けて動いてくることも予測できます。
そう考えれば感染が比較的に落ち着いている国に旅行できる日も、そう遠くは無いのかも知れません。
ただここで韓国への渡航については、新型コロナ問題とは全く別の問題が発生しています。
ビザ(査証)発給の厳格化という問題です。

日本政府がビザの厳格化を検討

2020年7月25日、日本政府韓国を対象としたビザ(査証)発給条件の厳格化の検討に入ったと、共同通信など複数のメディアが報じました。
韓国で日本企業を相手に起こされた元徴用工訴訟を巡って、日本企業の韓国に持つ資産が差し押さえられたのですが、その資産が売却される事態に備えて、日本側の対抗措置の一環として検討されているものです。
差し押さえられた資産については、8月4日以降に韓国の裁判所が売却を命ずる可能性が高まっています。
日本側が韓国の判決を受け入れる可能性は低く、ビザ厳格化の措置は現実化すると見られます。
韓国は韓国で日本の対抗措置に納得するとは思えませんから、これに対抗して同様の措置(ビザの厳格化)に発展する可能性が非常に高いと見られています。

ビザ(査証)

ビザ(査証)は、渡航先の国が入国を認めることを示す証明書です。
証明書とは言っても、パスポートに押したスタンプやシールなどで済まされることも多いです。
また二国間の協議によってビザが免除となっている場合もあります。
日本から韓国へ行く場合は、新型コロナ前の時点では90日以内の観光目的の入国であればビザが不要(免除)となっていました。
2020年8月1日現在では、日本・韓国共、新型コロナ対策で外国人の入国を原則禁止しています。

韓国は日本が対抗しないと考えていた?

日本政府が既に解決済みとしている徴用工問題を、韓国側が蒸し返して日本企業の資産を売却した場合、日本側が何らかの対抗策を打ってくることは確実です。
その際に日本がビザ免除の廃止ビザ発給条件の厳格化という対抗措置をしてくることは容易に予測できた筈です。
それでも韓国政府や韓国の専門家達は、日本がビザ厳格化に踏み切ることは無いと考えていた人が多く、発表はかなり驚きを持って受け止められているようです。
韓国から日本への渡航者は736万人(2018年)に上り、訪日外国人の実に24%を占めています。
インバウンド政策を続ける日本が、これだけのお得意さんを手放す訳が無いというのがその根底にありました。
ただそうした見方を覆すように、今回は日本政府もかなり本気です。
韓国の裁判所が踏みとどまることも考えにくいので、やはりビザ厳格化が両国で実行される公算が高そうです。
通常期にビザ厳格化に踏み切ればショックも影響も大きいですが、幸か不幸か現在は実質的に渡航ができない状況にあるので、日本政府としても実行しやすいタイミングではあります。

K-POPが見れない!?

ただビザの厳格化といっても、それがどの程度の対応になるかは発表されていません。
また新型コロナ問題の収束後、韓国に行けなくなるわけでもありません。
観光ビザが厳格されたとしても現地の空港などで数千円程度の査証料を支払えば入国できることになる可能性が高く、渡航が極端に難しくなる訳ではありません。
それでも心理的には行きにくい国という印象が残るかも知れません。
また就労目的のビザ発給が厳格化すると、日本でも人気のK-POPミュージシャンの興行が打てなくなる可能性があります。
日本でも若い人を中心にBTStwiceBlack PinkなどK-POPのファンは多いので、こちらもインパクトとしてはかなり大きいものになりますね。

仁川トランジットへの影響は!?

韓国に旅行に行かなくても仁川国際空港をトランジット(乗り換え)に使うという人も多いですよね。
ビザが厳格化されても韓国の空港をトランジットで使う分には影響がないと見られています。
実は国際空港での乗り換えでは、ロシア*など一部でトランジット用のビザが必要な国もあるのですが、今のところ韓国政府がそこまでの措置に及ぶ可能性は低いようです。
その場合はビザを持っていなくても乗り換えすることができます。
但し待ち時間に空港の外にでてプチ旅行を楽しむことはできなくなります。
仁川空港からは無料のトランジットツアーがたくさん出ているのでそれはちょっと勿体無いですね。

※ロシアでもロシア国内の空港を経由して24時間以内に乗り継ぐのであれば、トランジットビザは必要ありません。

まとめ

韓国は日本からも行きやすく、日本人にもお馴染みの場所がたくさんあります。
新型コロナの問題が収まったらまずは韓国に!と考えている方も少なくないと思います。
そんな韓国への渡航が政治的な問題で大変になるのは残念ですね。
何とか両国に渡航する人達がビザを取得しやすい形で決着するのを願うばかりです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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