(2023.08.14新規)
ANAの国内線特典航空券
ANAのマイルが貯まってきたら(別に貯まる前でもよいですが)、マイルを何に使うかを考えなければいけません。
ANAのマイルには有効期限があります。
通常のマイルは獲得した時の月から数えて36ヶ月後の月末迄が有効期限で、それを過ぎると獲得したマイルは失効してしまいます。
例えば8月10日に搭乗して獲得したマイルは3年後の8月31日迄有効という事になリます。
この他キャンペーンなどで貯まる期間や用途を限定したマイルの有効期限については各キャンペーンによります。
折角マイルを貯めても有効期限を過ぎて失効してしまったらもったいないですよね。
貯まったANAマイルの利用方法として ANAの国内線特典航空券はもっとも身近で利用する方も多い特典です。
国内であれば土地勘が無い場所でも余り不安は無いですし、航空券と宿だけ決まれば気軽に旅行する事もできます。
田舎に帰省したり、離れた友達や親戚を訪ねて行くなんて利用方法もありますよね。
その為の航空券がマイルで手に入るのであれば尚更です。
日本国内線全路線が対象
ANAのマイルはANA便名の日本国内線全路線の特典航空券に交換する事ができます。
ANA以外の会社が運航している国内線のコードシェア便については、ANA便での予約のみが対象となります。
簡単に言うとANAの公式ホームページから申し込める便が特典航空券の対象路線ということになります。
尚、日本エアコミューターや天草エアラインが運航する国内線コードシェア便は特典航空券の対象外となります。
片道5,000マイルから交換可能です
ANAのマイルは片道(1区間) 5,000マイル*から国内特典航空券に交換する事ができます。
国際線の特典航空券は往復の特典航空券にしか交換ができないのですが、国内線の特典航空券については片道(1区間)や往復(2区間)、あるいは同一路線でない2区間(東京ー大阪ー沖縄など)にも交換することができます。
自由度がかなり高いですね。
*ANAの直前キャンペーン「トクたびマイル」は片道3,000マイルから利用することができます。
必要マイル数を決める要素
ANAの国内線特典航空券は、基本的に搭乗路線の区間距離と搭乗するシーズンとによって必要なマイル数が決まります。
区間距離設定
ANAの国内線特典航空券では、区間の距離(区間マイレージ)によって路線を4つに区分しています。
【0~300マイル区間】
東京ー大阪など比較的短距離の区間です。
閑散期(ローシーズン)片道5,000マイル、通常期(レギュラーシーズン)片道6,000マイル、繁忙期(ハイシーズン)片道7,500マイル必要です。
・東京 ⇔ 秋田、庄内、 仙台、新潟、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪
・大阪 ⇔ 萩·石見、松山、高知、福岡、大分、熊本、宮崎
・名古屋 ⇔ 新潟、松山
・札幌 ⇔ 北海道内、青森、秋田
・仙台 ⇔ 小松
・福岡 ⇔ 対馬、五島福江、宮崎
・長崎 ⇔ 壱岐、五島福江、対馬
・沖縄 ⇔ 宮古、石垣
【301~800マイル区間】
東京ー福岡路線などANAの主力路線の多くが含まれるエリアです。
閑散期は片道6,000マイル、通常期は片道7,500マイル、繁忙期は片道9,000マイル必要です。
・上記・下記以外の区間
【801~1,000マイル区間】
東京ー沖縄路線が含まれる区間です。
閑散期は片道7,000マイル、通常期は片道9,000マイル、繁忙期は片道10,500マイル必要です。
東京 ⇔ 沖縄
大阪 ⇔ 石垣、宮古
静岡 ⇔ 沖縄
名古屋 ⇔ 沖縄·宮古
札幌 ⇔ 福岡
【1,001~2,000マイル区間】
東京ー石垣間などの長距離路線が含まれる区間です。
閑散期は片道8,500マイル、通常期は片道10,000マイル、繁忙期は片道11,500マイル必要です。
東京 ⇔ 石垣、宮古
名古屋 ⇔ 石垣
札幌 ⇔ 沖縄
沖縄 ⇔ 仙台、新潟
シーズン設定
ANAの国内線特典航空券では搭乗する時期によってローシーズン(L)/レギュラーシーズン(R)/ハイシーズン(H)という3つのシーズンを設定しています。
ローシーズン(L)
1月の中旬〜2月、4月、12月の年末前までがローシーズンに設定されています。
・2023年 1/10~2/28、4/1~4/26、12/1~12/27
・2024年 1/11~2/29、4/4~4/24、12/1~12/25
レギュラーシーズン(R)
・2023年 3/1~3/10、5/9~8/3、8/21~11/30
・2024年 3/1~3/7、5/7~8/1、8/19~11/30
ハイシーズン(H)
年末年始、春休み、ゴールデンウィーク、夏休みとその前後がハイシーズンに設定されています。
・1/1~1/9、3/11~3/31、4/27~5/8、8/4~8/20、12/28~12/31
・2024年 1/1~1/10、3/8~4/3、4/25~5/6、8/2~8/18、12/26~12/31
適用除外日はある?!
以前は国内線特典航空券では東京、名古屋、大阪の発着路線で一部利用できない期間が設定されていました。
ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始の中でも一番集中する日には利用できなかったのですが、現在は適用除外日は無くなっています。
但し適用除外では無くても最繁忙期には特典航空券用の枠の設定自体が少ないので注意が必要です。
必要なマイル数
区間距離区分とシーズン区分が決まれば特典航空券への交換に必要なマイル数が確定します
片道(1区間)の特典航空券の交換に必要マイル数は以下の様になります。
ロー | レギュラー | ハイ | |
0〜300㍄区間 | 5,000 | 6,000 | 7,500 |
301〜 800㍄区間 | 6,000 | 7,500 | 9,000 |
801〜1,000㍄区間 | 7,000 | 9,000 | 10,500 |
1001〜2000㍄区間 | 8,500 | 10,000 | 11,500 |
往復(2区間)で利用する場合はこの倍のマイル数になります。
沖縄乗り継ぎ離島の場合
沖縄(那覇)で乗り継ぎをして離島路線(那覇⇔石垣・宮古)を利用する旅程の場合は、4区間分のマイルでは無く、基本マイルを合算した距離で別に必要マイルを設定しています。
例えば東京⇒那覇⇒宮古の路線を利用する場合、片道2区間分では無く合算した距離で独自のマイル数を適用します。
ローシーズン17,000マイル、レギュラーシーズン20,000マイル、ハイシーズン23,000マイルという設定になります。
マイルが足りない時は⁉
保有するANAマイルが対象路線の必要マイル数に足りていない場合は当然ながら特典航空券に交換することができません。
不足分のマイルを現金やANA Skyコインなどで補填する事はできません。
但しANAマイレージクラブで登録している家族の保有マイルを合算して利用することはできます。
家族や子供の特典利用
ANAの国内線特典航空券はマイル所有者以外に2親等以内の親族も利用する事ができます。
但しあらかじめANAマイレージクラブに「特典利用者登録」をする必要があります。
特典利用者には最大で10人まで登録するできます。
幼児(3歳未満)については、大人の膝の上に乗せるという条件であれば大人1人につき1名まで無料で利用する事ができます。
ただ幼児の分も特典航空券で占有座席を用意したい場合には大人と同じマイル数が必要になります。
小児(3歳以上12歳未満)が特典航空券をご利用の場合にも大人と同じマイル数が必要です。
特典航空券の代わりに小児運賃または各種運賃で別途航空券をご購入する事もできます。
プレミアムシート
ANAの国内線特典航空券で利用できるのは普通席のみで、プレミアムクラスについては特典の設定がありません。
JALでは2023年4月に制度が変更されて上位座席(ファーストクラス、クラスJ)にもマイル利用が可能になったため、ANAも近いうちに設定されるかも知れません。
有効期限
ANAの国内線特典航空券には1年間の有効期限があります。
特典航空券の予約申込日が発行日となり、発行日から1年間が有効期限となります。
有効期限を過ぎると特典航空券の権利は消滅してしまいます。
またマイル特典を利用する各種キャンペーンで利用した場合には有効期限がこれと異なる場合があるので注意が必要です。
まとめ
ANA国内線特典航空券の概要がお分かり頂けましたでしょうか。
東京からなら18,000マイルあれば繁忙期以外の沖縄を含むほぼ全エリアに往復で行けることがわかります。
もし100,000マイルあれば、家族が5人いてもお釣りが来ます。
国内旅行でまず必要になる移動費用が他の予算に振り替えられるとしたら、どんな素敵な旅行が計画できるでしょうか。
何気にワクワクしますよね。ANAのマイルをしっかり貯めて、楽しい使い方をしてみませんか。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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