マイレージの仕組み

スポンサーリンク
マイレージ

マイルを貯めよう!

皆さんはJALANAなどの航空会社のマイルを貯めていますか!?
マイルをしっかり貯めていると言う方、飛行機には滅多に乗らないからマイルは貯めていないと言う方から、そもそもマイルの事が良くわからないと言う方まで様々だと思います。

航空会社のマイレージ・プログラムは、マイルを貯めると旅行を中心に多様な用途に利用できるものです。
国内・国外を問わず旅行をぐっと身近なものにしてくれますし、日常生活でもいろいろな使い方ができます。
マイルが貯まってくるとさまざまな可能性が拡がってきて、それだけでワクワクしてきたりします。
とても有意義なものなのでマイルの事を知らないと言う方にも是非知って貰いたいですし、既に貯めている方にもより有効な方法をお届けできればと思っています。
本項では、まずはマイレージについてその仕組みを解説したいと思います。

マイレージとは

端的に言うと、航空会社が提供する搭乗距離をベースにしたポイント・プログラムがマイレージ(マイレージ・プログラム)、そしてマイレージ制度の中で使われている単位がマイルです。
厳密に言うと航空会社によってはマイレージを貯めると表示している会社もありますが、一般的にはマイレージ・プログラムでマイルを貯める、と言う表現になります。

航空会社のマイレージ制度は1991年に米国のアメリカン航空から始まった制度です。
当時、米国では航空自由化政策が導入されて航空業界への新規参入が、既存航空会社の経営に深刻な打撃を与えていました。
航空会社各社が危機感を持つ中、アメリカン航空では顧客の囲い込みの策として、自社の飛行機に何度も搭乗してくれる顧客に対して、その搭乗距離に応じて席のアップグレードや往復航空券などの特典を与えるAdvanceサービスと言う顧客サービスを展開し、これが大変な人気となりました。
アメリカン航空の成功を受けて、他の米国の航空会社も続々と同様のサービスを導入する様になり、ほどなく世界中にこの仕組みが広まりました。
米国では距離の単位はメートルでは無くマイルがスタンダードな為、単位としてマイルが採用され、以後米国以外の航空会社でもマイルが基準単位として定着して行きました。
日本ではマイレージと言う言い方が定着していますが、米国では一般的にFFP(多頻度顧客優遇制度)と呼ばれています。日本の国内線では1997年にJALとANAがほぼ同時にマイレージ制度を導入しました。
日本のマイレージ制度も当初から大きな人気を集め、瞬く間に会員数を拡大しています。
今ではすっかり定着しているイメージも有りますが、1997年スタートですから国内ではまだ20年程しか経っていない制度なのですね。

マイルを貯める方法

基本的には各航空会社が展開しているマイレージ・プログラムに会員登録をしてその会社の飛行機に搭乗すると、搭乗距離(単位はマイル)に応じてマイルが積算されます。
マイルが規定のマイル数に達すると航空券を始めとする様々なサービスに交換する事ができます。
マイルの積算では搭乗距離を基準にしてはいますが、実際は航空運賃の種別等によって係数が掛けられる為、搭乗した距離が同じで有っても獲得マイル数には差がつきます。
また搭乗だけでは無く、ツアー申込、ホテル宿泊、ショッピングなど航空会社や提携会社のサービスの利用でもマイルを貯める事ができます。
提携するポイントとマイルを所定のレートで交換する事も可能です。
JALのマイレージ制度はJALマイレージバンク(JMB)

ANAのマイレージ制度はANAマイレージクラブ(AMC)と言う名称となっています。

国内線の獲得マイル数

では実際に飛行機に搭乗してどれくらいのマイルが貯まるのでしょうか。
まずはANAのマイレージプログラム(AMC)を例に国内線から解説します。
JALの場合も基準となるマイル数はほぼ同じになります。
東京(羽田)からANA便の飛行機に搭乗すると、基幹マイルは

●東京―大阪 280m
●東京―札幌 510m
●東京―福岡 567m
●東京―沖縄 984m
●東京―石垣 1224m(遠い!)

となります。

但しこれは普通運賃(片道・往復)、ビジネスきっぷなど積算率が100%の運賃の場合です。
株主優待や特割などの割引運賃の場合は所定の係数が掛かって積算されるマイル数は少なくなります。
逆にプレミアム運賃、プレミアム特割などの高い運賃の場合は100%を越える係数が掛けられて積算されるマイル数が多くなります。
係数基準は、

☆☆☆係数150%
●プレミアム運賃、同小児運賃、同身体障害者割引運賃
●プレミアム特割・旅割(小児額適用)
☆☆係数125%
●プレミアム特割、プレミアム旅割28
●プレミアム株主優待割引運賃
●プレミアム小児株主優待割引運賃
☆係数100%
●片道・往復運賃
●ビジネスきっぷ
●ビジネスリピート
●出張@割
●小児運賃
●身体障害者割引運賃
●介護割引
●シャトル往復運賃
●特割・旅割(小児額適用)
●各種アイきっぷ
●プレミアム個人包括旅行運賃割引など
□係数75%
●特割
●特定便乗継割引
●乗継特割、乗継旅割
●株主優待割引運賃
●小児株主優待割引運賃
●いっしょにマイル割(同行者)など
△係数50%
●個人包括旅行割引運賃
●包括旅行DP割引運賃
●訪日包括旅行DP割引運賃
●DP限定旅行用特割運賃(包括MDP割引)
●スマートU25
●スマートシニア割
●旅割Xなど

となります。尚、

●チャーター便
●無償航空券、特典航空券
●包括旅行割引運賃
●団体割引運賃
●いっしょにマイル割(本人)

はマイル積算の対象外となっています。

国際線の搭乗マイル

続いて国際線の獲得マイル数をANAマイレージクラブの例で解説します。
日本発着で見た場合、海外主要都市への片道の基幹マイル数は、

●行先基幹マイル
●ソウル758m
●香港1,823m
●シンガポール3,312m
●ホノルル3,831m
●ニューヨーク6,723m
●パリ6,194m

となります。
国際線も国内線と同じ様に航空券の種類と座席のランクが細かく定められています。
マイルの積算時には、原則として料金の安い航空券には低い係数が掛かり、高い航空券には高い係数が掛かって積算されるマイル数が違ってきます。
積算されるのは実際に購入・搭乗した時の座席・運賃種別に依りますが、実質的には予約した時の条件(予約クラス)で判別する事ができます。
予約クラスはアルファベット1文字で表示されます。
予約クラス(アルファベット)によるマイルの積算係数は以下の通りです。

座席クラス係数予約クラス
ファーストクラス150%F/A
ビジネスクラス150%J
125%C/D/Z
75%P
エコノミー100%Y/B/M
70%U/H/Q
50%V/W/S/T
30%L/K
0%O/I/R/X

となっています。
予約クラスO/I/R/X のチケットについては積算対象となりません。
予約クラスの種別はANAホームページの国際線航空券の検索画面で具体的な日時と便を選ぶとアルファベットが表示されます。
あるいは航空券を予約した際のチケット(E-チケットを含む)にも予約クラスは記載されています。

海外旅行でもマイルは余り貯まらない

例えば東京からハワイ迄を見ると往復で基幹マイルが7,662マイルとなっています。
でも実際には先程の係数があるので
・予約クラスがV(積算率50%)だと5,364マイル
・予約クラスがL(積算率30%)だと3,831マイル
しかマイルが積算されない事になります。
正直な所、一般の旅行では積算率100%の運賃で国際線のチケットを購入する人は余り多くないと言うのが実状だと思います。
あるいは折角海外旅行に行ってもツアー旅行だとマイルが付かないケースもあります。
そもそもツアー旅行では航空会社を指定できない事も多いです。
その為、海外旅行は確かに距離が長いけれども思った様にマイルが貯まらないという印象を持つ方も多いのです。ANAやJALのマイルを貯めて東京から札幌や福岡への往復特典航空券に交換する為には12,000~18,000マイルが必要になります。
飛行機に乗って特典航空券分のマイルを貯めると言うのは案外本当に大変な事なのです。

他の飛行機でもANAマイルは貯められる

航空業界には国際的なアライアンス(航空連合)が有ります。
ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドと言うアライアンスに加盟しています。
ANAのマイルはANAが加盟するスターアライアンスの飛行機への搭乗でも貯める事ができます。
加盟航空会社の飛行機への搭乗マイルをANAのマイルとして加算する事が出来るのです。
但し2つの航空会社のマイレージプログラムで重複してマイルを加算する事は出来ません。

アライアンスの加盟航空会社以外にもANAやJALが独自にマイルを提携している会社もあります。
この場合も原則的には同じ様に搭乗マイルをANAやJALのマイルとして加算する事ができます。
こうした提携によってANAやJALが就航していない路線への搭乗や、航空会社を指定できないツアー旅行などでの搭乗でもANAやJALのマイルを獲得できる可能性が広がってきます。

マイルには期限が有る

但し、獲得したANAやJALのマイルには有効期限があります。
マイルの有効期限はANA、JAL共に獲得した月から数えて36か月後の月末迄となっています。
約3年間です。
この期限を過ぎると期限を超えた分から順にマイルが消滅して行ってしまいます。

海外の航空会社にはデルタ航空などマイルの期限が無いマイレージプログラムもありますが、日本では大半の方がANAかJALのプログラムでマイルを貯めているのが実状なので、マイルの期限には注意が必要です。
デルタ航空の様な無期限のプログラムはともかく、36か月と言う期限が有るANAやJALで必要なマイルを貯めるのが簡単でないと言う事は容易に理解できるかと思います。

まとめ

では飛行機に頻繁に搭乗しない一般の人が、ANAやJALのマイルを貯めるのは無駄なのでしょうか。
いえいえそうではありませんよ。
是非とも貯めるべきだと思います。
マイルを遥かに効率良く貯める方法は確かにあります。
それも特別な人だけが使える様な方法では無く、幅広い人に活用して貰える様な方法です。
この商品や情報を買って下さい!みたいな勧誘話ではありません。
次項ではマイルをどうやって貯めるのか、その方法と実際にどれくらいのマイルが貯められるのかについて解説します。
もったい付けた書き方で申し訳ないですが、
もう少しお付き合い頂けますか。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. […] next. マイレージの仕組み […]