東京メトロ利用者は必見です。
(2019.05.19.改訂)
東京近郊にお住まいで東京メトロをお使いになる方なら是非一度検討してみて頂きたいカードがあります。
東京メトロが発行するTo Meカードシリーズです。
“Tokyo Metro“の頭2文字ずつを取って『To Me』です。
特別派手な宣伝をする訳でも無く、比較的地味なカードと言っても良いかと思いますが、東京メトロ路線での乗車に対してポイントが貰える他、ANAのマイルに有利なレートで交換できるなど独自の魅力を抱えるカードです。
To Meカードシリーズ
To Meカードシリーズには現在
●ToMe CARD一般(PASMO付/なし)
● To Me CARDゴールド(PASMO付/なし)
● To Me CARD Prime (PASMO付/なし)
● ANA To Me CARD PASMO JCB (ソラチカカード)
と言うカードのラインナップがあります。
その中で今回お薦めしたいのは「To Me Card Prime」と「To Me Card Gold」と言うカードです。
To Meカードシリーズには年会費無料の「一般カード」もありますが、「Prime」あるいは「Prime Gold」を持つ事によって、より戦略的に(でも普段は何もせずに)マイルを貯める事ができます。
「ソラチカカード」もお薦めですが、日々ポイントをこつこつ貯めていくのは精に合わない、煩わしいと言う方も少なからずいると思います。
ソラチカカードについては別に紹介していますので興味のある方は参照下さい。
敢えて有料カードを選ぶ
To Me CARD Primeは年会費が2,160円(
2019年3月現在、初年度の会費は無料となっています
年間50万円以上のショッピング利用で次年度も年会費無料になり
To MeシリーズのカードはPasmo機能搭載型を選ぶ事ができ、
年会費はPasmo機能付でも機能なしでも同じです。
乗車ポイント
一般カードとPrimeカードとの大きな違いは、東京外ロの路線への乗車で貯まる「メトロポイント」の加算数にあります。
東京メトロのポイントプラグラム「メトロポイント・プラス」にカードを登録しておくと、Pasmoを使って東京メトロの路線を利用した場合に独自のポイントであるメトロポイントが貰えます。
この乗車ポイントが一般カードの場合は1乗車区間辺り2ポイント(休日は6ポイント)であるのに対し、Primeでは10ポイント(休日は20ポイント)に跳ね上がります。
休日に東京メトロを往復利用すると、それだけで40ポイントものメトロポイントが貯まる事になります。
これはソラチカカードの乗車ポイント(平日5ポイント、休日15ポイント)をも大きく上回る高い水準です。
乗車区間は東京メトロ内の路線を乗り換えて行く時は合わせて1区間となります。
実は驚異的な還元率!?
メトロポイントは1ポイント=1円相当のポイント設定になっています。
なのでPrimeの場合は乗車毎に、実質平日は10円相当、休日は20円相当の還元と言う計算になります。
少ない金額に感じられるかも知れませんが、金額を率に直すと違う見方ができます。
To Me Card Primeで休日に乗車すると、還元率は
240円区間(IC利用時237円)でも8.4%、
170円区間(IC利用時165円)だと12.1%
にもなります。
これはIC運賃との比較なので、切符を買う場合と比べると、170円区間で14.7%もの差になります
一般的にクレジットカードの利用による還元率は0.5%から高くても2%程度です。
この乗車ポイントをカードの還元率として考えると大変な数字である事が分かります。
ましてや公共インフラである地下鉄の乗車料金を恒常的に安くする方法はそれほど多くはありません。
乗車ポイントによる還元は定期券や回数券などと比べて自由度が非常に高く、その上でこの高還元率と言うのはとても魅力です。
なので東京メトロの路線をよく利用される方、とりわけ休日によく利用する方に とってはこのTo Me Card Primeが本当に検討に値するカードと言えるのです。
定期券には乗車ポイントが付かない!?
但しこの乗車ポイントはPASMOの定期券区間での乗車に対してはポイントが付きません。
一番頻度が多いであろう通勤 通学分については乗車ポイントが貰えないのです。
では東京メトロを通勤(通学)で使う人には意味がないかと言うとそんな事はありません。
To MeカードのPASMO機能には定期券を組み込む事ができ、その定期券の購入については購入金額1,000円に付き5ポイントのメトロポイントが貰えます。
更に定期券の代金をクレジット決済するとメトロポイントとは別にカード会社(JCBまたはニコス)のポイントも支払金額1.000円に付き1ポイント付きます。
カード会社(JCB)のポイントは1ポイント=5円相当の設定になります。
つまり定期券については1,000円に付き5円相当のポイントが二重に貰えると言う事になります
二重にポイントが貯まるのは、東京メトロの定期券売場や駅の多機能券売機にてToMe Cardで定期券を購入した場合が対象になります。
PASMOへの定期券搭載については、東京メトロの他、東急電鉄、東武鉄道、京急電鉄、相模鉄道、京王電鉄で発売している定期券であれば搭載できます。
但し東京メトロで発売している定期券の中で、西武鉄道、東武鉄道との特殊連絡定期券(2区間定期券)の搭載はできません。
PASMO払いやチャージでも貯まる
To Me CARD Primeでは、メトロポイントプラスに提携している店舗でのPASMO払いでも、購入(支払)金額200円に付き1ポイントのメトロポイントが貰えます。
同様に提携している自動販売機での購入に対してもPASMOでの決済100円に付き1ポイントが貰えます。
一般カードではこの購入ポイントは付与されません。
またPrimeカードでは設定残高を下回ったらクレジットカードから自動的にPASMOにチャージされる「オートチャージ機能」を設定する事ができます。
チャージもクレジットカードの支払に含まれる為、カード会社(JCB、ニコス)のポイントがチャージ1,000円に付き1ポイント(5円相当)貰えます。
メトロポイントプラス
乗車ポイントなどを貯める為には東京メトロが展開するポイントプログラム「メトロポイントPlus」に登録する必要があります。
メトロポイントPlusにはTo Meカードのホームページから登録する事ができます。
あるいは東京メトロの駅にある多機能券売機(ピンク色の券売機)でも登録をする事ができます。カードが届いたらできるだけ早〈登録を済ませる事をお薦めします。
ゴールドカードの御案内
To Me CardゴールドはTo Me Card Primeを上回る乗車ポイントが付くゴールドステイタスのカードです。
こちらは年会費が10,800円(税込)発生する有料カードになります。
To Me Cardゴールドになると東京メトロへの乗車ポイントはPrimeより更に上り、1乗車に付き平日で20ポイント、休日には40ポイントものメトロポイントが貰えます。
乗車ポイントの差が縮まる休日の場合でも一般カードの6.7倍! 、高い乗車ポイントを誇るPrimeの更に2倍となります。
もっとも年会費10,800円と言うのは大きな金額であり、さすがに乗車ポイントのメリットだけで年会費分を回収するのは大変な事も事実です。
To Me Cardゴールドに関しては簡単にはお薦めできない部分もあります。
提携店舗でのPASMO支払については購入(支払)金額200円に付き1ポイント、提携自販機でのPASMO購入に対しては100円に付き1ポイントのメトロポイントが付与されます。
この点はPASMOと同様のポイントになっています。
ANAマイルへの交換
To Me CARD Prime、To Me Cardゴールドではカードブランドは【JCB】と【Nicos】のブランドが選べます。
ショッピングなどでのクレジット決済の利用の際にはカード会社のポイントが購入金額1,000円に付き1ポイント(5円相当)貰えます。
貯まったカード会社のポイントは、どちらのブランドでも1ポイント=5メトロポイントのレートでメトロポイントに交換できます。
但し【JCB】のポイントプログラムにある”ボーナスポイント分については1ポイント=3メトロポイントと言う交換レートになります。
ANAマイルへの交換が有利です。
To Me CARD Prime、To Me Cardゴールドでは貯めたメトロポイントをANAのマイルに1,000メトロポイント=600マイルの交換レートで交換できます。
この1,000円相当のポイント=600マイルと言う交換レートは他のクレジットカードではほぼ見られない好条件のレートであり、余り知られてはいませんが両カードの隠れた『魅力』になっています。
主要なクレジットカードのポイントのANAマイルへの交換レートは殆どが1円相当のポイント=0.5マイルと言う設定になっています。
ポイントサイトからの交換となると更にレートは低く、1円相当のポイント=0.25~0.33マイルと言う設定のものが多いです。
これに対してTo Me CARD Primeでは1円相当のポイント=0.6マイルとなっています。
0.5マイルと0.6マイルでは差が少ない様に感じられますが、実際には
1.2倍の価値で変えられると言う事で非常に大きな差と言えます。
但し、To Meカードシリーズには更にレートが高い「ソラチカカード」も存在します。
ソラチカカードの場合は
100メトロポイント=90マイル
(1ポイント=0.9マイル)
と言う高レートです。
乗車ポイントなどを考えずに選ぶならソラチカカードも選択肢に入ってきます。
期間限定To Me Primeカード
(終了しました)
東京メトロでは期間限定でTo Me CARD Primeの「地下鉄開通90周年記念限定カード」を発行しています。
カードの機能としては変わらないのですが、券面にレトロモダンになった銀座線の新型車両が描かれた3種類のデザインが用意されており、希少性もあります。
2017年12月1日~2018年11月30日までの限定カードなので、このデザインが良いと言う方はこの機会に選ばれてはと思います。
(※現在は販売終了しています)
メリットの大きい人
To Me CARD Prime(To Me Cardゴールド)を持つのが最適!と言った方はどんな方でしょうか。
前述した休日にメトロで出掛ける機会の多い方はもちろんですが、他にも色々な方が挙げられます。
外回りの多い人
まず挙げられるのは都内にお勤めで、電車での外回りが多い方です。
客先にも依りますが、定期券の区間を外れてメトロに乗車する機会も多いかと思います。
休日もお仕事が有る方なら尚更にこのカードの有効性が増しますね。
別の活動がある人
都内に学校や仕事場があって、別の場所で習い事や趣味・勉強などをしている方も対象に挙げられます。
定期券の区間を外れて活動される事もしばしば有るのではないでしょうか。
家族や恋人と離れている人
恋人と東京近郊で別れて生活していて毎週、毎日の様に会っている様な方にも大きなメリットが有るかもしれません。
親や家族へのケアが必要で、定期的に通われている様な方もいらっしゃいますよね。
よく考えてみると、東京近郊におられる方ならば、このカードのメリットを受けられる方は思いの外多くいらっしゃる様です。
中でもおすすめの人
中でも特にメリットが大きいのは、自宅が東京メトロ沿線にあって、会社(学校)も東京メトロの駅近辺に有り、しかも距離が近い方です。
(そもそも恵まれている方々ですけどww)
こうした方であれば、実は定期券を買わずに通常のPASMOの運賃で通勤してしまう、と言う手段もあります。
東京の東側、北側であれば結構該当する方もいると思います。
会社に行く頻度などにも左右されますが、170円区間、200円区間であれば実は定期券と余り金額は変わりません。
定期だと経由駅も路線も限定されますが、通常運賃なら圧倒的に自由度が高く、通勤区間外への寄り道などの時にはむしろ割安になったりもします。
そこに更にメトロポイントが付くとなれば、To Meカードを使わない手はありません。
該当する方は是非一度検証してみた方が良いと思いますよ。
乗車ポイントのシュミレーション例
To Me CARD Prime(年会費2,160円)で週1回往復で東京メトロを利用する場合
2区間× 20メトロポイント× 52週=2,080円相当
週末土日利用する場合
2区間× 2日× 20メトロポイント× 52週=4,160円相当
平日定期を使わずに1日1往復する
2区間× 5日 10メトロポイント× 52週=5,200円相当
平日は1日4区間利用する
4区間× 5日 1 0メトロポイント×52週=10,400円相当
と言った計算になります。
ちなみに平日に1日4区間利用するパターンであればTo Me Cardゴールドでも
4区間× 5日× 20メトロポイント× 52週=20,800円相当
となり、年会費10,800円でもたっぷりとお釣りがきます。
ポイントの価値を上げる
更にこうやって貯めたメトロポイントを1ポイント=0.6マイルの交換レートでANAのマイルに交換できる仕組みを使って、その価値を更に上げる事も可能になります。
一般的な計算では、1マイル=2円相当と評価される事が多いですが、これを正とすると1,000メトロポイント(1,000円相当)=600マイル(1,200円相当)となります。
汎用性はやや下がりますが、価値は20%も上がる事になります。
再三、このサイトで言っている事ですが、使い方によってはマイルの価値をそれ以上に押し上げる事だって可能なのです。
マイル交換時の交換レートの差は、殆ど変わらない様に見えて実は大きな差になるのです。
まとめ
この様にTo Me CARD Prime、To Me Cardゴールドは東京メトロを利用している人であれば、
自分の環境と照らし合わせて上手な使い方がないか、
もし役に立ちそうだったら、
To Me CARD Primeの家族カードはJCBなら年会費432円(税込)
こうやって色々な可能性を探って戦略的にポイントなり、
To Me Card Primeを検討してみて下さい。
https://100000miles.club/archives/1009
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