帰省したい。外出したい。でも暑い。そんな時には地下への招待です。

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国内旅行

(2023.08.07.改訂)

暑い暑い夏。でも家から外に出たいという人に

2023年の夏休みは久しぶりに帰省や旅行を計画して楽しく過ごすという方も多いと思います。
しかしその一方では、全国各地で7月前半から最高気温が35°を超す猛暑日が相次ぐという記録的な猛暑に襲われています。
どこかにお出掛けたしたい気持ちはあるのだけれど、うだるような暑さの前にもはや出掛ける気力さえ削がれてしまうほどの気候です。
それでもやっぱりお出かけしたいよー、という時に1つの案として提案したいのが「都心の地下巡り」です。
今回は都心の地下街の中でも最大の広さを誇る東京駅、有楽町、銀座エリアの地下エリアを紹介します。

東京の巨大地下エリア

日本は世界的に見ても地下の商業エリアがとても発達している国で、全国各地に数多くの地下街があります。
札幌や大阪、名古屋、福岡などにも大きな地下街がありますが、東京にも新宿駅、池袋駅、上野駅の周辺などに大きな地下街が存在します。
最近では渋谷駅周辺でも地下エリアが大規模に整備され、拡張されています。
そうした地下街の中でも圧倒的な広さを誇っているのが大手町から東京駅有楽町銀座東銀座にまで及ぶ広大な区域を網羅する地下エリアです(日本橋にも繋がっています)。
ここはもはや「地下都市」といっても差し支えないほどの規模と非居住人工を抱えています。
個性の違うエリアを幾つも跨ぎ、新宿と比べれば高低差も余り無く(全く無いわけではないですが…)、通行ルートもたくさんあります。
それに何といっても地上より遥かに涼しいです。もちろん雨にも濡れません。
こんな暑い日々に歩き回るのであれば、これほど適当な場所は中々ないかも知れません。

最大4キロ超えのルートも

大手町から東銀座までは直線距離なら2kmほどの距離ですが、大手町から東京駅〜有楽町〜銀座を経て東銀座まで至る地下のルートは実に4kmを超える地下通路で繋がっています。
それだけでは無く、大手町駅から皇居の外堀沿い(日比谷通り)を進んで日比谷駅まで行くルートもありますし、大手町から日本橋まで行くルートもあります。
東京駅も丸の内側と八重洲側それぞれに地下街が広がっていますし、日比谷から東銀座までのラインも現在は地下通路で繋がっています。
到底、一日で全てを見て回れるような地下都市ではありません。

10の主要エリア

この巨大な「地下都市」は幾つかのエリアに分けることができます。
主なエリアで言うと以下のようになります。

■大手町エリア
東京・丸の内エリア
東京・八重洲エリア
東京駅構内
東京駅構内(京葉線)
日本橋エリア
有楽町エリア
日比谷エリア
銀座エリア
東銀座エリア

地下街にアクセスしている駅の数も尋常なレベルでは無く、これだけの駅と連結しています。

JR線

東京駅、有楽町駅(山手線)

東京メトロ 

大手町駅、東京駅(丸の内線)、日本橋駅(銀座線、東西線)、銀座駅(銀座線、日比谷線、丸の内線)、東銀座駅(日比谷線)、日比谷駅(日比谷線)、有楽町駅(有楽町線)

都営地下鉄

大手町駅、二重橋駅、日本橋駅、銀座駅、東銀座駅

これだけの駅、路線と直結している地下エリアはもちろんここだけです。
圧倒的なアクセスの良さも魅力です。

無数の地下街や施設に直結

巨大な地下エリアの中には数多くの地下街が集結しています。
加えて地下エリアから直接行ける無数の商業施設や文化施設、ビルがあります。
代表的な施設や、ここ数年にオープンした注目施設だけでも驚くべき数になります。
主なものは以下の通りです。

大手町エリア

大手町エリアはオフィスビルや一流ホテルが立ち並ぶオフィスエリアです。
パレスホテルアマン東京フォーシーズンズホテルといったハイクラスのホテルが大手町駅に直結しています。
2022年には最先端のオフィス、ホール、ホテル、飲食店が集まる複合施設Otemachi Oneが生まれ、更には隣接する常磐橋エリアに3.1haという敷地を持つTokyoTocheの開発も着々と進められています。
他にもサンケイホールなどではビジネス・カンファレンスを始めとするさまざまなイベントが開催されています。

東京・丸の内エリア

東京駅の丸の内口から丸の内エリアに繋がるエリアは商業施設も多く、人の流れも多いエリアです。
2022年には開業20周年を迎えた丸ビルが段階的なリニューアルを実施し、2023年4月には地下1階の「マルチカ」が20店もの新規出店を加えて全面リニューアルオープンを果たしています。
北海道美瑛町の乳製品を前面に打ち出したBUTTER美瑛放牧酪農場や京都のあんこ菓子専門店・都松庵の新業態 KOMUなど話題の店舗も揃っています。
同月には隣の新丸ビルも7 階の飲食フロア「丸の内ハウス」に新規オープンの5店舗を加えてリニューアルオープンしています。
東京駅と大手町を結ぶ導線には都内有数の大型書店・丸善や丸の内ホテルを抱える「OAZO(オアゾ)」があります。
反対の東京駅から有楽町方面に向かう側には東京中央郵便局を抱える複合施設「Kitte」もあり、一大商業エリアを形成しています。

東京・八重洲エリア

東京駅のは八重洲口から八重洲地域に続くエリアは地下街が発達していた地域であり、また今まさに再開発の真っ只中のエリアでもあります。
元々八重洲地下街や東京駅一番街など店舗数の多い地下街が続いており、その中に大丸東京店が存在感を放っています。
ここに2020年8月オープンの東京ギフトパレットなども加わり国内最大級の地下商業ゾーンを形成しています。
2023年3月には東京ミッドタウン八重洲もグランドオープンし、新たな魅力を生み出しています。

東京駅構内

東京駅構内も地下街を構成する非常に重要なエリアです。
圧倒的な乗降客数を誇る東京駅を利用する人たちで常に賑わっています。
構内エリアはGransta(グランスタ)の名称で統一され個性溢れるお店が犇めいています。

東京駅構内(京葉線)

日本橋エリア

日本橋エリアは他のエリアと繋がっていないイメージがありますが、実は永代通りの下でしっかり大手町方面に繋がっています。
2018年9月に高島屋新館SC高島屋本館の隣にオープンして以降、このエリアも活気を取り戻してきました。
コレド日本橋
丸善日本橋店もあります。

有楽町エリア

東京駅の丸の内側と有楽町の地下は途切れているようにも思えますが、実はしっかり地下で繋がっており、東京国際フォーラムへと抜ける事ができます。
後はもっと外側(皇居より)のルートにはなりますが、大手町や丸の内から二重橋を回って有楽町に入る事もできます。
ビックカメラ有楽町店にも地下から入れます。
二重橋から日比谷側を回ると有楽町駅の駅を挟んで反対側にも行く事が可能で、ここには有楽町イトシアルミネ有楽町阪急メンズ東京といったファッションビルが並んでいます。
地下から入った事が無い人も多いと思いますが、交通会館ビルにも行くことができますよ。

日比谷エリア

日比谷エリアはミッドタウン日比谷のオープン以降、一気に賑わいを得ました。
ミッドタウン
に隣接する日比谷シャンテも人気です。
地下から地上に出て直ぐの場所にはザ・ペニンシュラ東京帝国ホテルもあります。

銀座エリア

・三越百貨店
・松屋銀座
・銀座SIX(2017.4.20.Open)
・和光

東銀座エリア

歌舞伎座

ざっと挙げただけでもこれだけの地下街や施設に、雨の日でも傘を差さずに行くことができます。
これは本当に凄いことですよね。

意外な裏技!?

2017年に華々しくオープンし、いま尚高い人気を誇っている商業施設が銀座6丁目に位置する「銀座SIX」です。
銀座駅の改札からかなり距離があることもあって一度地上に出てSIXに向かう人が多いのですが、実は銀座SIXにも地下を使って何無く行くことができます。
銀座駅の中央改札から東銀座方向に進むとそこに横穴の様な地下通路が伸びています。
その先には大きくGINZSIXの文字が出ているので初めてでも安心して進めます。
通路を進むとそのまま銀座SIXの地下2階にあるお菓子や食品などのフロアに直接入ることができます。
銀座から東銀座に地下で行けることすら知らない人が多いので分からないのも無理は無いですが、暑い日にも雨の日にもとても便利なので覚えておきたいですね。

まとめ

大手町から東銀座まで網の目のように張り巡らされた地下エリアは、その辺りの街では太刀打ちできない位に充実した施設が集まっています。
正直迷路の様な部分もありますが、新宿駅の様に上に下にと複雑に入り込んだ造りと比べれば、広がりは平面的で段差もそこまで酷くはありません。
休みに遠出ができず、暑くて外を歩くのも大変という人は、一度半分本気で地下街巡りを考えてみては如何でしょうか。
案外面白い発見がある楽しい場所だと思いますよ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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