ANAが展開するスマホ決済サービス「ANA Pay」?!マイルが本当に貯まるのか解説します。

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マイレージ

スマホ決済の一角を目指す

スマートフォンを使った決済システム、いわゆるスマホ決済を利用している方は多いと思います。
PayPay、楽天Pay、d払い、au Payといったスマホ決済サービスを使っている人、あるいはSuica、Pasmoといった交通系のアプリをスマホに入れて決済にも利用している人などさまざまですが、1つないし2つ程度に利用するサービスを決めているケースが殆どでしょう。
新しいスマホ決済サービスが入り込む余地はあまり無いようにも見えます。
ところがこの群雄割拠の業界に割って入ろうとしているのがANAが仕掛ける決済サービスのANA Payです。
正直サービスの開始当初は評価が余り高くなかったのですが、2023年5月に大幅なリニューアルを実施して格段に能力を高めて来ました。
ANAマイラーにとってはとても気になる存在になりそうです。
今回はANA Payの内容と、実際にマイルが貯まるかどうかについて解説していきます。

ANA Payとは?!

ANA PayはANAマイレージクラブのアプリで使えるスマートフォン決済のサービスです。
タッチ決済システムの「VISAタッチ」または「ID」が使えるお店で支払い(決済)に使うことができます。
ANA Payで決済すると決済金額200円毎に1マイルが付与される点が大きな特徴になっています。
またANA Payへのチャージ(入金)には現金の他にANAマイルも使うことができます。
ANA Payへのチャージ方法には、セブン銀行のATMやクレジットカードなどを使ってチャージする「ANA Payキャッシュ」と、1マイル=1円として1マイルからチャージできる
「ANA Payマイル」という2つの方法が用意されています。
使っていないANAマイルを少ない量でも活用できるのは魅力的ですね。

ANA Payの経緯

ANA Pay(ANAペイ)は2020年10月にサービスを開始したスマートフォン向けの決済サービスです。
当初はJCBが展開するQRコード決済システム(Smart Code)を採用したQRコード型の決済サービスだったのですが、ANA Payを利用できる店舗が少なく、チャージ(入金)もANAカードのJCBブランドに限定されていたこともあってユーザー数が伸び悩んでいました。
幾多のスマホ決済サービスが生まれて競争が激化する中で、ANA Payは次第に埋もれていくことになりました。

2023年5月にリニューアルを実施

厳しい状況を打開するために、ANAは2023年5月23日にANA Payの全面的なリニューアルを実施しました。
従来のQRコード決済に加えて、VISAのタッチ決済システムである「VISAタッチ」とNTTドコモが展開するタッチ式電子マネー「ID」を組み込みました。
QRコードを利用したサービスは2023年11月に提供終了となります。
この改変によってVISAタッチまたはIDを使えるお店であればANA Payが使える事になり、使える場所が飛躍的に増えました。

ANAマイルはどれくらい貯まる?!

さてANA Payが使いやすくなったことはわかりましたが、実際にどの程度マイルを貯められるものでしょうか。

支払いでマイルを貯める

前述のようにANA Payは支払い額200円につき1マイルが貰えます。
還元率は0.5%と決して高くは無いですが、日常生活の支払いでマイルが貯まるのはANAマイラーにとっては魅力です。

セブンイレブンの事例

日常で利用機会の多いコンビニエンスストアでの買い物を例に考えてみます。
セブンイレブンで使える電子マネー「nanaco」にはANAマイルに交換できるポイント・プログラムがあることでANAマイラーに人気があります。
nanacoでの決済額200円につき1nanacoポイントが貰えます。
貯まったnanacoポイントは500ポイント=250マイルの交換レートでANAマイルに交換できます。
ANAマイルで考えると400円で1マイルという計算になります。
これに対しANA Payでは決済額200円に付きANAマイルが1マイル貰えます。
ANAマイラーにとってはnanacoを使うよりANA Payで支払ったほうが有利なことがわかります。
但しセブンイレブンでは対象商品をnanacoで支払うとボーナスポイントが貰えるキャンペーンを年中実施しているので、こうしたボーナスポイントを狙える人にとっては悩ましい選択になってきます。
またセブンネットで注文した商品をセブンイレブンの店頭で受け取る場合にはANA Payは使えないので注意が必要です。
nanacoがセブンイレブン以外のコンビニでの買い物ならANA Payの優位性は際立ちます。

スーパーやドラッグストアで貯める

スーパーやドラッグストアでも同様の状況があります。
例えばイトーヨーカドーやツルハドラッグなどではnanacoが使えますが貰えるポイントは200円に付き1nanacoポイント、これをマイルに変えるとその半分になります。
どちらの店舗でもANA Payは使え、200円に付き1マイルが貰えます。
但しイトーヨーカドーなどでは毎月8の付く日は5%オフなどnanaco利用者を対象にしたキャンペーンを定期的に実施しており、一概には比較できない状況にあります。
イオンやウェルシアなどnanacoの使えない店舗でもANA Payは使えるので、幅広い店舗でANAマイルを貯めるという点でもANA Payは有利と言えます。

ANA Payへのチャージで貯まる

ANA Payにはセブン銀行ATMや保有マイルからチャージ(入金)できる他、クレジットカードからもチャージすることができます。
ANA Payにチャージ可能なのはVISA/Master/JCB/ダイナースブランドのクレジットカードです。
アメックスブランドのカードからはチャージができないので注意が必要です。
またANAカード(アメックス以外)からチャージすると1,000円あたり1マイル〜11マイルのANAマイルが貯まります。
保有カードと獲得マイル数は以下の通りです。

・ANAカード(一般)    1,000円毎に1マイル
・ANAカード(ゴールド)  1,000円毎に6マイル
・ANAカード(プレミアム) 1,000円毎に11マイル

海外での使い勝手がよい

実は海外ではVISAタッチは急速に拡大しています。
クレジットカード決済に比べて安全性が高い非接触式の決済は、国によっては既に当たり前のように使われています。
国外でのちょっとした決済でも使えるというのはANA Payの隠れた大きな魅力でもあります。

ANAカードとの比較優位性は微妙?!

但し例に挙げたような店舗ではほぼ全てでクレジットカードが使えます。
ANAカードも決済でマイルを貯められるのでそれとの比較ではどうでしょうか。
そもそもANAカードは一般カードでも支払い200円に付き1マイル、あるいは1,000円に付き5マイルを貰えます。マイルの還元率は0.5%になります。
ゴールドカードだと200円で2マイル、あるいは1,000円で10マイルになり還元率は1.0%に上がります。
更にプレミアムカードになるとANAカードプレミアムVISAなら200円で3マイル、還元率1.5%のものもあります。
ANA PayへのANAカードからのチャージ分を考慮してもANAカードが見劣りする感は無く、ゴールドカードやプレミアムカードならANAカードで支払った方がマイルが溜まりやすいという事実があります。
もっともゴールドカードを誰もが持っているわけでは無いですし、コンビニなどでの小額決済にクレジットカードを使うことに抵抗がある人も少なくないと思います。
そうした時にはANA Payが有力な選択肢に入ってきます。

ANA Payの導入方法

ANA Payはスマートフォン向けのサービスですが、実はPlayストアやAPPストアで「ANA Pay」を検索してもアプリは出てきません。
2023年8月時点では、ANA Payは「ANAマイレージクラブアプリ」の中に組み込まれています。
そのためまずANAマイレージクラブアプリをスマホに入れる必要があります。
ANAマイレージクラブアプリをインストールしたらホーム画面の中央下にANA Payのボタンがあります。
ボタンをタップすると最初は設定画面がでてきますので、ANAマイレージクラブに登録している情報などを入力して設定すると利用可能になります。

まとめ

ANA Payは日常生活でANAマイルが貯まるスマホ決済サービスとして頭角を現してきています。
IDやVISAタッチと組んだことで利用できる店舗が大きく拡がり、マイルが溜まりやすくなりました。
定期的にキャンペーンも展開してくると考えられるので、キャンペーンに注意しながら効率よく利用していくのが良いですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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