JALの新型コロナ対策は新段階へ。中央座席を開ける措置は6/30までです。

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緊急事態宣言解除を受けた動き

新型コロナウィルス問題を受けて日本の航空会社も各社が厳しい状況に直面しています。
今尚厳しい情勢は続いていますが、ここにきて航空会社各社もようやく次の段階へ向けて動き出しているようです。
日本航空(JAL)は、2020年5月29日に「空港や機内で、安全・安心なサービス提供にむけた取り組みを強化」というプレス発表を行ない、今後のJALグループの取り組みや利用客へのお願い事項などを明らかにしました。
政府から県外への移動自粛要請の解除の目安が提示されたことによって、国内の旅客が動き始めた時を想定した活動ができるようになったのです。

JALもANAも運航を縮小

2020年5月現在、国際線の路線は日本航空(JAL)全日空(ANA)ともに殆どの路線が運休に追い込まれています。
但し国内線路線については不要不急では無い人の移動を支えるために各路線が運航されており、各航空会社はより有効な感染防止対策を模索してきました。

中央座席を販売しない

日本航空(JAL)では4月29日から国内線の中央座席を販売しない施策を実施しています。
真ん中に通路を挟んで左右3席ずつ(合計6席)の配列の場合、窓側と通路側の4席のみを販売して中央の座席を販売しないことにしていました。
これによってソーシャル・ディスタンシングを確保し、感染拡大を防ぎます。
新型コロナ問題の拡大以降、移動の自粛要請などで国内路線でも乗客数が大幅に減少していたために、中央座席を開けても殆ど支障がないという状況もありました。
それでも仕事などで飛行機を利用しなければいけない人にとって、座席の間隔が開いていることは一定の安心感には繋がっていたはずです。
ただ欧米各国の飛行機では中央座席が開いているという話だったのに実際に登場してみると座席が満席だったという全く笑えない話がいくつも出ていました。

JALの新たな取り組み

5月29日に日本航空が発表した「空港や機内で、安全・安心なサービス提供にむけた取り組みを強化」では、こうした座席販売施策の変更を含めた新たな対応策が示されました。
主な内容としては

●座席を開ける販売策の終了(6月30日まで)
●小人数での搭乗
●空港や機内の消毒強化
●利用者へのお願い

となっています。

座席を開ける販売策の終了

日本航空では、4月29日から実施されている中央座席を販売しない施策を6月30日までで終了することとしました。
元々4月29日〜6月30日までの期間限定の実施予定となっていたのですが、改めて終了をアナウンスをした形です。
不安を感じる向きもあると思いますが、国際航空運送協会(IATA)の見解では感染防止策としの妥当性は認められないとしており、座席を開ける対策は航空料金の高騰に繋がることからマスクの着用の方がより推奨されています。
日本航空としてもIATAに指針に沿った形で対応をする判断をしたようです。

小人数での搭乗

JALグループでは飛行機への登場時の人数を細かく分け、最大でも1度に20人までの搭乗にして接触リスクを減らします。
10人~20人に分かれての搭乗や通常時は大型機でも最大5グループに分けた搭乗となっているので格段にグループが細かくなることになります。
空港には足跡マークを設置して搭乗時の人と人との間隔も確保します。

空港や機内の消毒強化

空港や飛行機の機内などを清潔にするための取り組みを強化します。
空港ではパーティションを増やし、機器や備品の清掃と消毒を徹底します。
飛行機の機内では乗客への除菌シートの配布や消毒液の設置エリアの拡大などによって乗客自身が消毒をできる環境を整えます。
また客室乗務員や地上係員は、マスクやフェイスガードなどを着用しての対応となります。

利用者へのお願い

JALグループでは利用者へのお願い事項も明示しました。
6月1日以降は空港や機内においては必ずマスクを着用することを要望しています。
幼児や着用が難しい利用者の場合を除き、マスクを着用しない人の搭乗を断る場合もあるとのことです。
発熱など体調が良くない、発熱、倦怠感、呼吸困難の症状が出ている時には搭乗を控えるよう要請していて、乗客の搭乗も断る場合もあるとしています。

飛行機の空気は換気しています

飛行機の機内は密室のイメージが強いかも知れないですが、実際にはしっかり換気がされています。
ジャンボジェット機でも実際には2分~3分ほどで機内の空気が入れ替わります。
空気も非常に高性能のフィルターを使っていて、常時清潔な空気が吸気されています。
機内の換気については別の記事がありますので参照下さい。

まとめ

今回は日本航空(JAL)の取り組みを紹介しましたが、ANAや他の航空会社も続々と対策を検証し、新しい取り組みを明らかにしています。
搭乗の少人数化、客室乗務員や係員のマスクやフェイスガードの着用など現場で働く人の負担が増えて大変だと思いますが、私達利用者が安心して利用できるようにと対策を重ねてくれています。
利用する側も少しでも負担を減らせるよう、余裕を持ったチェックインや持ち込み荷物の極小化などに協力してくれたらと思います。
安心して快適な飛行機を楽しみたいですよね。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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