東京は緊迫した日々が続いていますが…
東京都で6月15日に48人の新規感染者が確認されるなど、新型コロナウィルスを巡る情勢は依然として緊迫しています。
小池都知事の説明にあるように、危険な場所を絞り込んだ上での徹底した検査による人数であるという点はむしろ評価するべきなのでしょうが、それでも安心を得るためにはもう一段の減少が定着して欲しいところです。
それでも全国的にみれば新規感染者の数は相当に低い水準に抑えられており、経済回復に向けた動きが明らかになっています。
栃木県では有料道路を休日無料にするなど、ユニークな施策が既に実行されています。
そこで今回は栃木県の経済・観光回復支援策について紹介していきます。
栃木県
栃木県は日光、那須、塩原、鬼怒川温泉など多くの観光資源を抱えています。
東京からも新幹線なら宇都宮まで約50分と距離が近く、多くの人が気軽に訪れやすい地域と言えます。
栃木県内の新型コロナの新規感染者数は4月20日に3人を確認して以降は日に0人か1人、多い日でも2人という状況が続いており、東京などと比べるとかなり落ち着いていると言えます。
それでも観光面の落ち込みはやはり大きく、観光産業は他の観光地と同様に厳しい状況に置かれています。
年間の観光客宿泊数が827万人(2018年)*という一大観光県でもあるだけに、この状況の回復は県としても非常に重要です。
*栃木県公式サイトより。
Go Toキャンペーン!
栃木県の支援策の前に国の支援策にも触れておきます。
2020年5月25日、日本政府は新型コロナウイルスで大きな打撃を受けた国内旅行や飲食業に対して使えるクーポン券を配布するなどの支援策「GO TO キャンペーン」を7月下旬から実施する方針を固めました。
既に第一次補正予算で約1.7兆円が計上されています。
GO TO キャンペーンについては記事を参考にして下さい。
栃木県民だけかと思ったら…
さて話が寄り道してすみません。
政府の支援策とは別に、栃木県でも独自の振興策を打ち出しました。
栃木県では2020年6月16日から10月30日までの期間、新型コロナ関連の観光復興の第一歩として「県民一家族一旅行」キャンペーンを実施します。
このキャンペーン自体は栃木県民の人が対象なのですが、このキャンペーンに関連して県外の人も利用できる大きな施策が実行されます。
それが県道路公社管轄有料道路の休日無料化施策です。
有料道路が無料!?
栃木県では栃木県道路公社の管理する有料道路の休日無料化を実施します。
2020年6月16日から10月30日までの期間内の土曜日、日曜日、祝日に通行料が無料化されます。
但し一部繁忙期は対象外になります(後述)。
無料化の対象となる有料道路は以下の通りです。
●日光宇都宮道路(日光道)
●日塩有料道路(もみじライン)(龍王峡ライン)
●鬼怒川有料道路(シルクウェイ)
●宇都宮鹿沼道路(さつきロード)
道路無料化の日は、栃木県民の人に限らず、どの地域の人でも無料で通行することができます。
普通車、大型車、特大車など車の車種区分も問われません。
栃木県内の観光、宿泊に是非利用して欲しいとのことです。
無料から有料(有料から無料)への切替え時刻は、
●有料 → 無料の切替えは午前1時
●無料 → 有料の切替えは午前0時
になるとのことです。
ここは注意が必要かも知れませんね。
通行料無料は大きい!?
日光宇都宮道路(通称 日光道)は、宇都宮から日光を通って清滝までを結ぶ有料道路です。
宇都宮から清滝まで利用すると、普通車で片道470円(通常期)掛かります。
日塩有料道路の”もみじライン”から”龍王峡ライン”、更には鬼怒川有料道路(シルクウェイ)を通るコースを回る人も少なくないと思いますが、普通車で3路線を通ると620円+150円+260円で1,030円にもなります。
もちろん往復で利用すればその倍の金額になります。
因みに宇都宮鹿沼道路(さつきロード)は普通車で片道160円です。
これらが全て無料になるのはとてもお得感がありますよね。
実際多い人なら普通車でも全部で3,000円もお得になる計算になります。
一部対象外の日もあります
但し期間内の土日祝日であっても、一部無料化の対象外となる繁忙期があります。
無料化の対象外となるのは、
■2020年8月8日(土)~8月16日(日)
■2020年9月19日(土)~9月22日(火・祝日)
■2020年10月17日(土)~10月30日(金)
上記の期間については無料にならないので注意が必要ですね。
県民対象の支援策もあります
栃木県では県民を対象にした支援策も同時に実施します。
それが前述した「県民一家族一旅行」 キャンペーンです。
新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた栃木県内の観光需要回復のために、栃木県民を対象に県内の宿泊費を最大半額まで割引するという支援策になります。
1泊あたりの割引の上限は5,000円とし、最大2泊まで支援されます。
オンライン予約での2020年6月16日から9月29日までの宿泊(9月30日チェックアウトまで)が対象になるクーポンを発行します。
また指定の旅行会社窓口でも2020年6月16日から10月30日まで、栃木県に在住の人が県内の宿泊施設を利用するときに利用できるクーポンを発行します。
このクーポンによって
①宿泊料金10,000円以上⇒5,000円割引
②宿泊料金 6,000円以上⇒3,000円割引
の割り引きとなります。
クーポンは枚数限定で無くなり次第終了となります。
2020年6月16日から旅行のオンライン予約サイト(じゃらん、JTB)でクーポンを発行します。
旅行代理店の店舗での予約も順次実施していく予定です。
利用条件の詳細等はじゃらん、楽天トラベルなど旅行サイトで確認してください。
まとめ
栃木県の経済・観光支援策は基本は県民向けのキャンペーンですが、有料道路の無料化に関しては県外の人も広く利用できるお得な制度です。
電車で行くのはまだ不安があるという人も、自家用車やレンタカーを使って日光などの観光地に出掛けるという使い方もできるかも知れません。
お得な制度を使って、現地も潤えばみんな嬉しいですよね。
新型コロナが収まったら、ぜひお出かけ下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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