天草航空で一気にマイルを貯める大技は復活するのか!?

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マイレージ

マイル獲得の斬新な大技!

天草エアラインを利用して、全く関係の無いデルタ航空のマイルを一気に獲得してしまう と言う「大技」がかつて存在しました。
”しました。”と過去形なのは、この大技に必要な天草エアラインの企画が 2019年3月に一旦終了し、現在は実施されていない為です。
ところがこの企画「乗るだけ運賃」は天草エアラインで既に数回に渡って実施され、インパクトも人気も獲得している企画なので、また復活される可能性は高く油断なりません。
そして大技と言うのは、この企画を天草エアラインとは全く関係の無い、デルタ航空のキャンペーンと組み合せる事でマイルを貯めようと言う斬新な方法の事です。
興味のある方は企画の復活を信じて準備を進めておきましょう!?
はっきり言ってお得かどうかは意見の分かれるところですが、話を聞いてみるだけでも楽しいと思いますので紹介させて貰います。

天草エアライン

天草エアラインは1998年に設立された、熊本県の天草市に本社を置く航空会社です。
熊本県や天草市、民間企業などが出身する第三セクターの航空会社として設立されました。
定期便を運航する会社としては日本で一番小さな航空会社です。
保有している飛行機は座席数48席のプロペラ機(ATR42-600)1機のみです(これでも先代の39席からは増えているんです)。
保有する1機を駆使して天草から福岡、熊本、熊本から大阪と1日10路線を運航しています。

●航空会社 天草エアライン株式会社
●英語表記 AMAKUSA AIRLINES CO.,LTD
●設立年度 1998年10月12日
●本社所在 熊本県天草市
●運行路線 天草⇔福岡、天草⇔熊本、熊本⇔大阪

攻めている航空会社

天草エアラインは規模の上では”弱小”航空会社かも知れませんが、その経営は官民型の企業とは思えないアグレッシブな「攻め」のスタイルです。
イルカのデザインの機体など斬新な企画を次々と打ち出す航空会社としても知られています。
その天草エアラインの企画の中でも抜群のインパクトを誇る人気企画が、天草エアラインの「乗りるだけ運賃」企画です。

乗るだけ運賃

「乗るだけ運賃」は1万円の料金で天草エアラインに1日乗り放題と言う、かなり衝撃的な 企画です。
前回は2018年12月3日から2019年3月10日まで3ヶ月余りに渡って実施されました。
乗るだけ運賃は、1日4名限定ですがチケットがあれば天草エアラインの始発便から最終便まで最高10区間の飛行機に乗る事ができます。
普通に1区間ずつ航空券を買うと13万2000円(当時)になる所、1万円で乗れてしまいます。
1区間何と1,000円ですから破格の運賃である事は間違いありません。
この企画は2013年に初めて実施され、これまで2014、2017年度にも実施されています。
最初に天草エアライン乗り放題として運賃を売り出した時にはさっぱり売れなかったそうですが、今では知る人ぞ知る密かな人気企画となっています。

ただ飛行機に乗るだけ

但し10路線をコンプリートするのはそれほど楽な事ではありません。
途中の経由地で美味しいものや観光を楽しみたいと思う所ですが、そんな余裕はないのです。
天草エアラインの飛行機は空港到着から出発までの時間が非常に短く、30分そこそこの 時間しかありません。
その間に乗客を降ろし、次の乗客を乗せてまた離陸するのです。
従って現地の観光どころか、空港の散策さえままならないと言う行程になります。
ただただただただ飛行機に乗るのです。
しかも始発便は天草発なので、乗る人は早朝に天草空港まで行かなければいけません。
天草は熊本市街からもかなり離れた場所にあるので中々大変です。
但し車で天草空港まで行けるのであれば空港の駐車場は無料です。

飛行プラン

無事に天草空港を出発すると、

●天草→福岡
●福岡→天草
●天草→熊本
●熊本→大阪
●大阪→熊本
●熊本→天草
●天草→福岡
●福岡→天草
●天草→福岡
●福岡→天草

以上の搭乗でめでたくコンプリートとなります。
完走すると天草エアライン(AMX)の記念缶バッチが貰えます。

途中下車!?もできますが…

実は6つ目の熊本⇒天草便までで止める事もできます。
但しその前に搭乗を止めると、それまでの飛行機の運賃との差額を支払う規定になっています。
2014年の開催時には天草発着の10レグ(区間)コースと福岡発着の8レグ(区間) コースがあったのですが、いずれにしてもタフな日程である事は確かです。

デルタ航空

さてもう一方のデルタ航空は米国アタランタに本社を置く大手航空会社です。
1924年創業と歴史も古く、旅客実績では殆んどの指標で世界のトップ3に入る世界的な航空会社です。
日本に対しても東京、大阪、名古屋、福岡の4大都市に就航していて、各都市からハワイ への直行便を就航させるなど、北米・ハワイ路線を中心に豊富な路線を展開しています。
スカイマイル・プログラムと言う独自のFFP(マイレージプログラム)を展開しています。

●航空会社 デルタ航空
●英語表記 Delta Air Lines,Inc., Ihuc,
●会社創業 1924年創業
●旅客実績 第2位(2017年度旅客延べ距離数)
●航空連合 スカイチーム・アライアンス
●FFP   スカイマイル

ニッポン500マイルキャンペーン

そのデルタ航空では「ニッポン500マイルキャンペーン」と言うキャンペーンを展開しています。
本来は期間限定のキャンペーンなのですが、もう何度も何度も延長されて、もはや制度化されていると言っても良いくらい続いているキャンペーンです。
JALでもANAでも、とにかく日本の国内線に搭乗すればデルタ航空のスカイマイルが500マイル貰えると言う、何とも太っ腹なキャンペーンなんです。
キャンペーンの対象となるのはデルタ航空と提携関係にあるかどうかに関係無く、全ての航空会社の日本国内線定期便の全路線です。
ANAやJALはもちろんですが、スカイマークやスターフライヤーなども対象になります。
当然天草航空も対象になります。

上限があります

ニッポン500マイルキャンペーンでは貰えるマイルの上限が決まられています。
年度毎に、一般会員は5000マイル(10区間)まで、上級会員にあたるメダリオン会員は 2万マイル(40区間)までスカイマイルを貰う事ができます。
そこで天草エアラインの「乗るだけ運賃」を使って飛行機にいっぱい搭乗して、デルタ航空の「ニッポン500マイル キャンペーン」に応募しよう!と言うのが今回のマイル獲得方法なのです。
ちょっとおバカな、でも楽しいアイデアですよね。
世界的航空会社と小さな航空会社の”夢の”コラボレーションです。

10区間丸々申請できる

天草エアラインの乗るだけ運賃は特別企画の料金ではありますが、乗る路線はいつも飛んでいる定期路線そのものです。
デルタ航空のニッポン500マイルキャンペーンには定期路線である事と言う規定はありますが航空券の種類については問わないので、天草エアラインで飛んだ10区間全てがマイルの対象になるのです。
10区間なので5,000マイルが獲得できる計算です。
実際に加算された事例も出ているので、運用上も特に問題は無いようです。

ハワイ往復で貰えるマイルと同等

飛行機の搭乗で5,000マイルを貰うのはかなり大変で、デルタ航空(スカイマイル)の一般会員の場合1,000ドル(約11万円)の航空運賃を支払って貰えるマイル数です。
春休みに最安値を狙えばホノルル(ハワイ)まで往復できる位のマイル数です。

今更ですが…。

さて今更ですが、この大技には根本的な疑問が付いて回ります。
5,000マイル欲しいが為に天草まで行って、1万円を払って朝から晩まで飛行機に乗り続ける事の正当性がありません。
それではやはり目的と手段が逆転していますし、お得なマイル獲得方法とはなりません。 反対に飛行機にたくさん搭乗できるこの企画を楽しいと思える人には、このマイル獲得方法を使える事が背中を押してくれると思います。

まとめ

天草エアラインはいつも斬新な企画を打ち出してくれる魅力溢れる航空会社です。
知れば知るほど、天草の人でなくても応援したくなるようなエアラインです。
現在は実施していない企画の話ですが、余りの斬新さと天草エアラインを応援したい気持ちで紹介させて頂きました。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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