国内線でANAのプラチナステイタスを獲得するには

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マイレージ

魅惑のプレミアムメンバー

ANAサイトより

ANAプレミアムメンバーは、ANAの上級顧客として一般乗客とは全く異なるさまざまな サービス「プレミアムメンバーサービス」が受けられる会員プログラムです。
プレミアムメンバーになるとちょっと覚えきれない程のさまざまな特典が手に入り、ステイタスが上がると更に大量の特典が追加されていきます。
プレミアムメンバーには「ダイヤモンド」「プラチナ」「ブロンズ」の3段階のステイタスが設定されています。

期間は1年だけ!?

ANAユーザーにとっては本当に魅力的なプレミアムメンバーのサービスですが、獲得のハードルが非常に 高いにも関わらず、獲得したステイタスが1年しか通用しないと言う問題があります。
プレミアムメンバーの資格はステイタスを獲得した時点から始まり、翌年の年末までと なっています。
日頃から飛行機に乗りまくっている人は別として、頑張って搭乗実績を積み上げてプレミアムメンバーになっても、そのステイタスを次の年も維持する為にはまた同等の搭乗実績を積み上げなければいけません。

スーパーフライヤーズは継続できます

ところがプレミアムメンバーの中でもプラチナ以上のステイタスを獲得した人には、実質的にプラチナステイタスと同等のステイタスを維持する方法があります。
プラチナ以上のステイタス保有者は、ANAの「スーパーフライヤーズカード」を申し込む事ができます。
一度スーパーフライヤーズのメンバーになれば、カード資格が有る限りプラチナステイタスと 同等のサービスを受ける事ができるのです。
この為、スーパーフライヤーズカードを手に入れる為に、プラチナステイタス獲得に向けて飛行機への搭乗を繰り返す「ANA修業」を行なう人もいる訳です。

戦略が必要です

ところが、それこそ毎週の様に飛行機に乗ったり毎月海外にいったりできるような人は別として、 一般の人がやみくもに飛行機に乗ってもなかなかプレミアムメンバーには届きません。
本気でプレミアムメンバーそしてプラチナステイタスを目指すので有れば、それなりの戦略が必要です。
飛行機や航空券の選び方によって驚くほど効率が違ってくるからです。

国内線の搭乗で獲得するには

そもそもANAの国内線を使ってプラチナステイタスを獲得するには、どのくらいの手間とお金が必要なのでしょうか。
ANAプレミアムメンバーのプラチナステイタスを得る為には、ANAの”プレミアムポイント”を 50,000ポイント獲得する必要があります。
プレミアムポイントはマイレージをベースにしてはいますが違う計算方法で算出されるものになります。
マイレージの計算では、基幹マイルに航空券の種別によって掛率が掛けられて獲得できるマイル数が決まります。
普通運賃(ANA FLEX)なら100%、割引運賃(VALUE21など)なら75%と言った係数が基幹マイルに掛かります。
プレミアムポイントでもこの計算方法が基準になりますが、まず国内線の場合には基幹マイルが2倍になります。
更に航空券の種類によって0~400ポイントの搭乗ポイントが付与されます。
原則的に長距離の路線に高い運賃の航空券で搭乗するほどプレミアムポイントが多くなる仕組みになっています。

沖縄路線で検証

それでは50,000ppを獲得する為には、国内線だとどれだけ飛行機に搭乗すれば良いのでしょうか。
東京(羽田)を起点にして、距離が長く便数も多い沖縄への路線で検証してみます。
東京から石垣や宮古になると沖縄よりも更に距離が伸びますが、プレミアムポイント獲得には就航便の使い易さなども関わってくるので今回は東京一沖縄路線を採用しました。

プレミアムシートで沖縄へ

まずもっとも楽な方法は、東京一沖縄線のプレミアム席を通常料金で購入して搭乗する方法です。
ANAの東京ー沖縄便のプレミアム席を普通料金(FLEX PREMIUM)やビジネス運賃で購入し、搭乗すると片道で3,352pp(往復6,704pp)貰えます。
この運賃で東京一沖縄間を7往復半すると、晴れてプラチナメンバーの仲間入りができる事になります。
但し当然の事ながら航空運賃は高額になります。
ANAの公式サイトで2020年2月23日(日)分の航空運賃を見ると、東京一沖縄のプレミアムシートの 普通料金は片道61,310円となっていました(2020.01.28.時点)。
これで東京ー沖縄を7往復半するには実に919,650円が必要と言う事になります。
ビジネス運賃でも片道55,860円、総額で837,900円掛かる計算になります。
仕事でも無ければ簡単に出せる金額ではないですよね。

エコノミーの方が高い

通常、殆どの方はエコノミー席に搭乗されると思います。
エコノミー席の場合は普通運賃(ANA FLEX)が片道44,510円と少し安くなりますが、プレミアムポイントも2,368ppに下がるので11往復する必要があります。
11往復する為には979,220円必要になる計算です。
計算するとプレミアム席よりも高くなってしまいました。
いずれにしても、このままだと100万円近くの予算が必要になってしまいます。

PP単価

こうした時に効率の良い方法を探る為には「プレミアムポイント単価(PP単価)」と言う考えが必要 になります。
PP単価は1プレミアムポイントを獲得するのにいくら掛かるかと言う指標で

●(航空運賃)/(プレミアムポイント)

で簡単に計算できます。
前述のプレミアム席を普通運賃で搭乗するケースであればPP単価は

●(61,310円)/(3352pp)=18.3円

となります。
PP単価が低いほど効率が良いと言う事になります。

PP単価を比較する

先程と同じ2020年2月23日の羽田⇒沖縄便からいくつか拾い出してPP単価を比べてみます。

座席種別 金額 PP PP単価 出発
プレミアム プレミアムFLEX 61,310 3,352 18.3
VALUE3 55,110 2,860 19.3 11:30
VALUE3 53,410 2,860 18.7 13:00
エコノミーFLEX 44,510 2,368 18.8
VALUE3 38,110 1,876 20.3 11:30
VALUE3 28,610 1,876 15.3 13:00
VALUE3 26,610 1,876 14.7 14:40
VALUE3 25,610 1,876 13.7 15:25
スーパー21 20,510 1,876 10.9 10:35
スーパー21 19,410 1,876 10.3 11:30
スーパー21 15,,210 1,876 8.1 13:00

同じ日でPP単価8.1円と言うものがあります。
この水準であれば405,000円でプラチナステイタスを獲得できる計算になります。
まだ高額ですがずいぶんと現実に近づいてきましたね。
参考までに言うと、他の月ですが片道9,410円と言う航空運賃も出てきました。
この航空券で貰えるプレミアムポイントは1,476ppだったのでPP単価は6.4円となります。
こうなると総額32万円となりいよいよ現実的な数字になってきた感があります。

国際線は更に魅力的

今回は国内の路線で検証してみましたが、国際線を使えば更にPP単価が安く効率のよい獲得方法があります。
ANAのルール改訂もあって以前よりは効率の良い路線が少なくなってはいますが、今でも 魅力的な路線が存在しています。
ANA路線だけではなく提携航空会社の路線も使えるようになるので、路線選択の自由度も 増し、魅力的な路線が見つけられるのです。
国際線のプレミアムポイント獲得のノウハウについては改めて纏めますが、国内線と国際線を組み合せて上手にプレミアムポイントを獲得して頂きたいと思います。

まとめ

このように「PP単価」と言うものを出して比較する事で、プレミアムポイント獲得の効率を簡単に比較する事ができますし、ステイタスを獲得す為の総額も知る事ができます。
全てをPP単価だけで判断する必要はありませんが、効率に大きな差がある事だけでも理解しておけばステイタスの獲得がぐっと近づいてくると思います。
国際線の路線では更にPP単価の良いものもあります。
国内線、国際線の路線を上手に組み合せて楽しくステイタスを獲得して下さい。
晴れてプレミアムメンバーそしてプラチナメンバーになった時に、あの記事が少し役にたったなあと思って貰えたら嬉しいです。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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